三菱マテリアルがタービンハウジング旋削加工用CVDコーテッド超硬材種「MH515」を発売

 三菱マテリアル 加工事業カンパニー(カンパニープレジデント=中村伸一氏)がこのほど、タービンハウジング旋削加工用CVDコーテッド超硬材種「MH515」の販売を開始した。

 この商品は、ターボチャージャーのタービンハウジングに使用されている耐熱鋳鋼、ダクタイル鋳鉄の内径および外径加工に適したインサートシリーズ。耐熱鋳鋼の加工は切削熱が高いため、切れ刃が塑性変形を起こしやすく、その時に発生するコーティング層の剥離から寿命が短くなるケースがあった。新商品の「MH515」は、こうした弱点を払拭するため、コーティング層の最適化、超硬母材との密着性の向上によって、コーティング層の剥離を防止し、寿命延長を実現している。

 今回は、ネガティブインサートとポジティブインサートの25アイテムを発売する。

特長
(1)コーティング層の最適化により、超硬母材との密着性を向上。耐熱鋳鋼の旋削加工で発生しやすいコーティング層の剥離を防止し、安定した耐摩耗性を実現。

(2)コーティング層の結晶成長を制御し、微細組織を維持したことにより、優れた耐摩耗性と耐チッピング性を実現。

(3)コーティング物質であるAl2O3層とTiCN層間の密着度を極限まで上げ、剝がれにくい被膜強靭(きょうじん)化を実現。

・標準価格 : CNMG120408-LK MH515 : 940円
 (代表型番) DNMG150404-GK MH515 :1,300円
VCMT160404-MK MH515 : 2,540円
*いずれも税抜価格

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