【社長訓示】「“自己”、“当処”、“即今”の心がけが大事」DMG森精機 社長 森 雅彦
新入社員の皆さん、入社おめでとうございます。厳しい就職戦線の中で当社を選んでくれたこと、また無事に学校を卒業されて入社されたことを心より嬉しく思います。
当社は、昨年創立70周年を迎えました。70周年というのは大変歴史があるように感じますが、会社としては100年を極めることも重要です。これから30年、悠々とお客様から可愛がっていただいて、働く人に活気があって、技術で飛び出ている―という会社でやっていくためには、みなさんと一緒に相当に努力しないといけないと思っています。
今年はDMG MORIグループとなって10年目です。グループ全体で約13,000名、そのうちの3分の1が過去10年に入社しています。国籍や文化、言語から来る意識の違いを統一していくことが新入社員に強く求められています。昨年、売上収益が5,000億円を超えました。これから皆さんとともにさらに成長していくこととなります。
いま世の中は非常に混とんとしていますが、確実に言えることもあります。本日納入された機械は10年後も動いています。つまり未来のことで決まっていることも多いです。決まっていることは何か、変えられないこと、変えられることは何か。自分の意志を持って、できるだけ正しい情報と深い知識をもとに自分の将来をしっかりと築いていくことが重要になります。
工作機械はいかに丁寧に作って、丁寧に納めて、丁寧にサービスしていくかという仕事になります。派手さには欠けますが、一生をかけるのに悔いのない仕事です。一番大事なことは、いかにお客様と良い関係を長く続けるかということです。照れずにかまさず、威張らず、正直に淡々とやっていきましょう。また、禅で「自己」「当処」「即今」という言葉があります。まず自分でやろう、目につくところからすぐにやろうという心がけが大事です。
1日12時間を勤務の上限とし、次の出社まで12時間は休むインターバル制を取っていますので、メリハリをつけて最大のパフォーマンスを発揮してください。よく遊んで、よく学んで、よく働いて、充実した人生を送ってください。