2018年 ロボット統計受注・生産・出荷実績
日本ロボット工業会がこのほどまとめた2018年受注・生産・出荷実績は下記の通り。
業況
2018年の年間の集計結果は、上期は前年からの輸出を中心とした自動化需要による大幅な伸びが継続されたものの、米中貿易摩擦などを起点とする投資の先送り、一部業種向け需要の一服などにより下期は鈍化、前年割れがみられた。会員と非会員を含めた年間受注額は対前年比1.9%増の9,624億円、生産額は同3.9%増の9,116億円と、それぞれ過去最高となった。
(1)受注
・受注台数(台) : 248,283(前年比+5.5%) 【6年連続の増加】
・受注額(億円) : 9,624(同+1.9%) 【6年連続の増加】
(2)生産
・生産台数(台) : 240,339(前年比+2.7%) 【5年連続の増加】
・生産額(億円) : 9,116(同+3.9%) 【5年連続の増加】
(3)出荷
・総出荷台数(台) : 242,127(前年比+3.7%) 【5年連続の増加】
・総出荷額(億円) : 9,323(同+4.1%) 【5年連続の増加】
・国内出荷台数(台): 59,068(同+20.1%) 【5年連続の増加】
・国内出荷額(億円): 2,733(同+11.0%) 【5年連続の増加】
・輸出台数(台) : 183,059(▲0.6%) 【6年ぶりの減少】
・輸出額(億円) : 6,590(+1.5%) 【5年連続の増加】
●国内出荷内訳
[業種別]電気・電子機械製造業向け
・国内出荷台数(台): 20,619(前年比+10.2%) 【4年連続の増加】
・国内出荷額(億円): 1,010(同+3.3%) 【2年連続の増加】
[業種別]自動車製造業向け
・国内出荷台数(台): 17,889(前年比+22.1%) 【5年連続の増加】
・国内出荷額(億円): 765(同+17.0%) 【5年連続の増加】
●輸出内訳
[用途別]電子部品実装用
・輸出台数(台): 13,501(前年比+47.9%) 【3 年連続の増加】
・輸出額(億円): 2,152(同+13.1%) 【3 年連続の増加】
[用途別]溶接用
・輸出台数(台): 36,682(前年比▲11.2%) 【2 年ぶりの減少】
・輸出額(億円): 945(同▲8.3%) 【2 年ぶりの減少】
●2019年見通し
2019 年は国内需要が引き続き堅調な伸びがみられるものの、出荷の7 割を占めた輸出は、年初より2018 年下期からの減速傾向が続いており、年後半からの回復が期待されるものの、全体としてマイナス成長となることが見込まれる。こうしたことから、2019 年の受注額は対前年比2.3%減の9,400 億円、生産額は同3.5%減の8,800 億円とそれぞれ減少を見込んでいる。