「この時をチャンスと見てイノベーションを起こしていく」日本工作機器工業会が第27回通常総会を開く

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 日本工作機器工業会(会長=寺町彰博 THK社長)が5月21日、東京都内の芝パークホテルで第27回通常総会を開いた。

 総会後の懇親会であいさつに立った寺町会長は、「2018年度の暦年の売上は、2,280億円で前年比13.5%増となり、当初の予想を5%ほど上回ることができた。また年度としても過去最高の実績を達成することができた。」とし、2019年度の需要予測については、「現在のところ5%減の2,166億円を予測している。米中の問題がここまで深刻になるということは予想に入っておらず、今年1年間はタフな中でやっていかなければいけない。」との見方を示し、「この時をチャンスと見て、イノベーション等を徹底的に取り組んでいくということが必要だろう。部品やそこに使われる道具、ツールといったもののクオリティーが高くて壊れないということが大変重要になる。これはまさに日本のお家芸ではないか。この強さをしっかりと保持しながらイノベーションを起こしていくことが、われわれ日本の企業に求められているところではないか。」と述べた。

経産省 玉井産業機械課長
経産省 玉井産業機械課長
 来賓を代表して、玉井優子 経済産業省 製造産業局 産業機械課長があいさつをした。この中で玉井課長は、「2018年度については、多くの業界、企業で過去最高の売上や受注を記録するという非常に明るい話題が満載だったが、その後、年明けに様々な動きが出ている。特に世界経済の不透明なものを受けて少々先行き不透明感が徐々に広がってきているように感じているが、こうした中でも、足元のことというよりは、中長期的な取り組みを行う必要があると考えている。」との認識を示した。

 北川祐治 副会長(北川鉄工所社長)が乾杯の発声を行い開宴した。宴もたけなわの頃、散会した。


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