工作機械技術振興財団が「第40回工作機械技術振興賞」贈賞式を開く
2019年07月21日
工作機械技術振興財団(代表理事=鈴木直道氏)が、去る6月17日、東京都内の東海大学校友会館で、「第40回工作機械技術振興賞」の贈賞式を開いた。この賞は、毎年度、工作機械関係の優れた論文に対して表彰する制度。
あいさつに立った鈴木代表理事は、「設立当時から振り返ると、ちょうどその頃はコンピュータが急速に普及する時期で、駅の切符を電算機が出してくれるような時代に入っていった頃だった。いよいよ電子計算、コンピュータが社会を変えるぞという流れのスタート段階で、工作機械が早速それを導入し、急速にNC工作機械が発展していった。当時の工作機械はドイツやアメリカが先頭を走っていたが、急速にNC工作機械という武器で登場したのが大成功し、日本おいて非常に普及した。」と40年前を振り返り、「高度成長を支えたのは、マザーマシンである工作機械。今や自動車産業、当時は電気・電子産業等の産業が日本各地に工場を造り、発展していったわけだが、それを支えていたのがこの工作機械。あらゆる技術に応えている。」と現代の技術の進歩の裏にある工作機械の重要性について述べた。工作機械技術振興賞、論文賞、奨励賞の審査の経過ならびに内容について、伊東誼審査委員会委員長が報告した。それによると、論文賞は日本機械学会、精密工学会、砥粒加工学会、大韓機械学会、韓国機械学会、ならびに応募した所属機関長の推薦によって6編、奨励賞は8編が表彰された。
森脇俊道 人材育成賞審査委員会委員長が、人材育成賞の審査報告を行い3名が表彰された。