今年国内最大の工作機械見本市「メカトロテックジャパン2019」が過去最多の477社・団体が出展!
会見の席上で、樋口社長は、「今回の出展者数は過去最多となる477社・団体。うち全出展者の12.1%にあたる58社(前回77社)が初出展となる。展示規模はリーマン・ショック前の2007年展の1,953小間に次ぐ1,941小間で、前回展の1,933小間を上回った。これは、今年国内で開催される工作機械見本市としては、最大規模となる。」と説明した。また、企画展示についても触れ、「今回は産業用ロボットにテーマを当てている。数々の企画を用意しているので、この展示会が景気回復の起爆剤となるように頑張っていきたい。」とあいさつをした。
平野MECT事務局長によると、「会場内に展示される工作機械は大小含めて270台、鍛圧・板金機械は21台。また、1,426点の新製品(1年以内に発表されたもの)が展示される予定。」だという。(※いずれも9月18日までの集計)。海外からの参加は25カ国・地域を数える。また、毎回、世界最先端の技術の実演展示に挑戦する主催者コンセプトゾーン(企画展示)では、人手不足の深刻化や生産性向上への期待から大企業だけでなく中小企業からも関心が高まる「ロボット」にスポットを当て、中小企業に最適な産業用ロボットの活用法や高度化したシステムなどを会場内で紹介し、新たな生産現場の可能性に迫る。また主催者企画のセミナーでは、トヨタ自動車、日産自動車、ボーイングらが、それぞれの分野から、ものづくりの今後について講演する。
協賛の愛知県機械工具商業協同組合、水谷理事長は、「商社の団体であるわれわれは産業界におけるメーカーの流通においてユーザーをつなぐ役目を担っているが、この展示会が情報交換最大の場として提供できることを大変喜ばしく思っている。」と述べた。概要
【開催期間】2019年10月23日(水)~26日(土)10:00~17:00
※25日(金)は18:00まで、最終日26日(土)は16:00まで
【開催場所】ポートメッセなごや(名古屋市国際展示場)
【主催】株式会社ニュースダイジェスト社
【共催】愛知県機械工具商業協同組合
【入場料】大人1人=1,000円、団体10人以上1人=500円
*公式ウェブサイトからの事前登録者、海外来場者、学生は無料
【出展者数】477社・団体(うち58社が初出展)
【展示規模】1,941小間
【主な出展製品】工作機械、鍛圧・板金加工機、射出成形機、3Dプリンター、機械工具、鋸刃、切削工具、工作機器、測定機器、試験機器、研削砥石、研磨材、油圧・空圧・水圧機器、歯車・歯車装置、環境・安全対応機器装置、CAD/CAM/CAE、制御装置・関連ソフトウエア、産業用ロボット、搬送装置、洗浄機械装置、品質管理・安全・試験認証機関、新素材、マイクロマシン、ナノテクノロジー関連など
企画展示コンセプトゾーン
◇テーマ:中小必見!!ロボットで現場が変わる
◇開催場所:ポートメッセなごや1号館内特設会場
◇実施期間:10 月 23 日(水)~ 26 日(土)
◇展示内容
●A:ロボット切削で広がる可能性(協力 トライエンジニアリング、イワタツール、安川電機)
愛知県のシステムインテグレーター(Sler 、エスアイアー)であるトライエンジニアリングとロボットメーカーの 安川電機による世界初披露の国産高剛性ロボット「MOTOMAN (モートマン GG250 」を使った切削加工システムを展示する。ロボット向けに開発した工具と組み合わせ、複数素材を多方向から加工。ロボットによる最新の切削加工技術を披露する。
●B:軽くて小さいロボットはこう使う(協力:デンソーウェーブ)
設置面積約200㎠、重量わずか約4kgのデンソーウェーブ製協働ロボット「COBOTTA(コボッタ)」。コボッタによるネジ締めをはじめ、初披露となるラベル貼りや精密部品の組み付け、ロボット化が難しかったFPC(*薄い絶縁材)の組み立てなど、軽くて小さいロボットならではの生産現場に適した具体的な活用例を複数提示する。
●C:重作業を肩代わりする(協力:ファナック)
作業現場に数多く存在する筋力が必要な「重筋作業」。作業者負担を軽減する解決策の一つとして、協働ロボット最大の可搬質量35kgを誇るファナックが開発した「CR-35iA」を活用し、重さ20kgのロボットアームの組み立て工程を披露する。大きくて安全な協働ロボットの最適な使い方、魅力を紹介する。
D:小型部品を一緒に器用に組み立てる(協力:ABB 体験可)
高度な自動化を実現するABB製協働型双腕ロボット「YuMi(ユーミィ)」と共に、塗装機部品の組み立て作業を体験できるコーナーを設置。人との真の協働作業が可能となる双腕ロボットの魅力、活用法を提示する。
セミナー
◇開催場所:ポートメッセなごや 交流センター3階会議ホール
◇開催時間:10月23日(水)~25日(金)①13:00~14:00 ②14:20~15:20
◇聴講料金:無料※MECT会場への入場料1,000円は別途必要です
◇申し込み方法:公式ウェブサイト(mect-japan.com)セミナーページから受け付け
◇定員:各セミナーとも400人(先着順)
◇講演内容
●10月23日(水)テーマ「自動車」新時代のクルマづくり
講演①:13:00~14:00
「変革期を乗り切る取り組み」
トヨタ自動車 執行役員 生産企画本部副本部長 ユニット系工場担当 三好・明知工場長 岡田政道氏
講演②:14:20~15:20
「日産自動車パワートレイン生産技術開発の取り組み」
日産自動車アライアンスグローバルVP常務執行役員パワートレイン生産技術開発本部本部長 村田和彦氏
●10月24日(木)テーマ「航空機」航空機製造の最新トレンド
講演①:13:00~14:00
「ボーイングと日本のパートナーシップ、航空機産業を取り巻くビジネス環境と最新動向」
ボーイングリサーチ&テクノロジージャパンディレクター根岸英一氏
講演②:14:20~15:20
「先進ものづくりシステム連携研究センター最新の取り組みと航空機用材料の加工における一工夫」
東京大学生産技術研究所教授先進ものづくりシステム連携研究センターセンター長臼杵年氏
●10月25日(金)テーマ「ロボット」広がるロボットの可能性
講演①:13:00~14:00
「Our Mission in Japan:ロボットの可能性を広げるユニークな活動および導入事例」
ABBロボティクス&ディスクリート・オートメーション事業本部事業本部長中島秀一郎氏
講演②:14:20~15:20
「2019年のFA・ロボットシステムインテグレータ協会の取り組みとロボット社会実装」
FA・ロボットシステムインテグレータ協会会長久保田和雄氏