日本の産業用ロボット販売台数が21%増加で過去最高に ~国際ロボット連盟(IFR)World Robotics Report~
2019年11月26日
国際ロボット連盟(以下IFR)の最新World Robotics Reportによると、2018年の日本のロボットの年間販売台数は、21%増の約55,000台で過去最高となった。2018年の世界の年間ロボット販売は、165億米ドルに達し、新記録となった。IFRは、2019年の出荷台数が2018年の記録的なレベルから減少するとの見通しを立てているが、2020年から2022年までの年間平均成長率は12%になると予想している。
2013年以降の日本の平均年間成長率は17%で、すでに高度に自動化された工業生産が行われている市場では顕著なものとなっている。 日本は世界最大の産業用ロボットメーカー国であり、2018年には世界のロボット出荷の52%を占めた。
アジア、欧州、米州の概要
アジアは世界最大の産業用ロボット市場。 2018年は、中国と韓国でのロボットの導入が減少した一方で、日本は大幅に増加した。アジア全体では、1%の成長。欧州でのロボットの導入は14%増加し、6年連続で新記録を塗り替えた。米州では、成長率は前年の20%増しで、6年連続の新記録となった。
津田純嗣IFR会長は、「2018年は、ロボットの主要顧客である自動車および電気電子産業にとっては厳しい年であったにもかかわらず、販売新記録によりダイナミックな動きが見られた。」とコメントしている。