日進工具が無限コーティングプレミアムSUS用高能率“Z”エンドミル「MSUSZ440・MSUSZ440-LN」を新発売

 日進工具(社長=後藤弘治氏)は、日進工具は、このほどステンレス加工の概念を変える新たなエンドミル「無限コーティングプレミアム SUS用高能率 "Z"エンドミル 」を発売した。

 様々な部品の素材として多く採用されているステンレス鋼は、その特性から難削材とされている。ステンレス鋼の高能率加工ニーズが以前から高く、各工具メーカーが多くのエンドミルを開発してきたが、今回、同社が発売する「無限コーティングプレミアムSUS用高能率"Z"エンドミル」は、その高能率加工ニーズに応えるとともに、多機能で高能率にステンレス加工を実現。既存の概念を変える新しいエンドミルだ。

 今回、工具形状は高剛性なレギュラータイプのスクエアエンドミル「MSUSZ440」と、被削材との干渉を防ぐロングネックタイプ「MSUSZ440-LN」の2機種をラインナップしている。不等分割・不等リードの採用と外周刃の剛性を高める新刃形状を開発し、びびり振動の抑制とともに、φ1のような小径サイズでも安定した高能率加工に成功した。

レギュラータイプ「MSUSZ440」(上)ロングネックタイプ「MSUSZ440-LN」(下) 
レギュラータイプ「MSUSZ440」(上)ロングネックタイプ「MSUSZ440-LN」(下) 
 刃数は4枚刃を採用。通常の4枚刃は芯厚が厚く高剛性なため側面切削に有効だが、チップポケットが小さくなってしまうため、切りくずを多く排出する溝切削では不利だったのだが、同社では、刃の先端と後端でチップポケットを変えた溝形状を開発し、溝加工時の切りくず排出性も確保している。また底刃において、親刃と子刃に段差を設け、ドリリング時の切りくず形状をコントロールすることに成功、ポケット加工などの時に、ドリリングによるアプローチにも対応でき、加工時間短縮に貢献する。

 これら考え尽くした工具形状に、耐酸化温度が1,300℃の無限コーティングプレミアムを施すことで、より安定した工具寿命が得られる。

●レギュラータイプ「MSUSZ440」
・全62サイズ。
・刃径:φ1~6(0.1mmとび)
・刃長:刃径の2倍(一部3倍タイプも規格化)

●ロングネックタイプ「MSUSZ440-LN」
・全33サイズ
・刃径:φ1~6
・有効長:刃径の3倍・4倍5倍をラインナップ

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