「明るい光が見え始めた」 日本フルードパワー工業会 賀詞交歓会を開く

あいさつをする石川会長
あいさつをする石川会長
 日本フルードパワー工業会(会長=石川 孝TAIYO社長)が1月15日、都内の東京プリンスホテルで賀詞交歓会を開いた。

 あいさつに立った石川会長は、昨今の経済情勢に触れ、「地政学リスクは引き続き大きなリスク要因だが、アメリカの経済は引き続き堅調であったように思う。順調な雇用環境に支えられて、穏やかに成長を続けているという状況だ。フルードパワー工業会の昨年の油圧出荷額は、足元の推定値で、一昨年比でマイナス4.4%の3,800億程度。一方、空気圧は、同じく一昨年比マイナス9.8%の4,300億程度で、あまり芳しい結果ではなかったが、今年は工作機械業界も年の半ばから後半にかけて底を打ち反転してくる、あるいは半導体製造装置の業界では既に穏やかながら回復を始められ、今年は対前年で8%程度の成長と予想されている。まだら模様ながらも明るい光が見え始めたというような状態にあるのではないか。」と期待を滲ませた。

経産省 上田 大臣官房審議官
経産省 上田 大臣官房審議官
 続いて来賓を代表して上田洋二経済産業省大臣官房審議官が、「前回の東京オリンピック・パラリンピックで、われわれは戦後復興を見事に成し遂げた日本の姿を強烈に世界に発信をした。それから56年が経過したが、先進技術でさまざまな課題を解決するSociety 5.0のもと、次なるイノベーションをどれだけ生み出せるかが問われる年になるだろう。安倍内閣が発足して今年で8年目を迎える。その間、一貫して経済最優先で政策に取り組んできており、確実に経済の好循環が生まれている。他方、昨今の中東情勢の不安定化など、世界の経済、社会情勢が不確実性を増しているが、わが国は自由貿易の旗手として、自由で公正なルールに基づく国際経済体制を主導していく必要がある。経済発展の鍵を握るデジタル市場のルール整備や5G時代の情報通信技術の確立など、これまでの発想にとらわれない大胆な施策を講じ、日本のイノベーションの創出を強く後押しをしていく。」と声援を送った。
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