DMG森精機 東京グローバルヘッドクォータがCO2排出量ゼロの電力に切り替え
2020年04月14日
DMG森精機が、2020年4月使用分より東京グローバルヘッドクォータ(以下、東京GHQ)の電力供給会社をオリックスに切り替え、CO2排出量ゼロの電力供給を行う。これにより、東京GHQは電力使用によるCO2排出量ゼロを達成するとしている。
これまでも同社は、限りある資源と環境保護のために様々な取り組みを行ってきたが、国内3拠点(伊賀事業所、奈良事業所、東京GHQ)に太陽光発電設備を導入し、各拠点の照明を低消費電力、長寿命なLEDに取り換えた。また製品においても、不要な待機電力を抑え、効率的な加工プログラムを活用して加工時間を短縮することが出来る「GREENmode」を2017年9月から各工作機械に標準搭載し、最先端オペレーティングシステムCELOSにより消費電力の削減、効果の見える化を行っている。
欧州のDMG MORI AKTIENGESELLSCHAFTにおいては、全ての生産拠点でエネルギー効率の改善とコストの削減を目的とした国際規格ISO50001に準拠したエネルギー管理を行っている。照明のLED化や、再生可能エネルギー由来の電力購入など、2020年にCO2排出量を実質ゼロとするべくCO2ニュートラルに向けた活動を重点的に取り組んでいる。東京GHQは、電力供給会社の切り替えにより、年間約385.8トン(2019年実績)のCO2排出量を削減できる見込み。これは、杉の木約2万7千本が1年間に吸収するCO2に相当(杉の木は年間14kg/本のCO₂を吸収)し、今後、国内の他の拠点にも導入を予定している。
工作機械は使用年数が10年以上と長い分、省エネの効果は長期にわたり影響する。同社では、これらの取り組みにより、グループ一丸となって顧客の生産性向上に寄与すると同時に、環境保護という観点から社会に貢献していく方針。