超怒! 顧客を被害者にする会社に喝!
わたしは不健康なことが大好きだ。暴飲暴食は日常的だし、時代に逆行した長時間労働もする。どこかのCMにもあるけれど、美味しいものは脂肪と糖で出来ているというのを実感しながら、今日も元気に冷蔵庫を開けている。
そんな不健康な生活を送っている私が頼っているもののひとつに健康食品とサプリメントがあるが、先日、信じられないことが起きた。これは最近の流通システムについて考えさせられる出来事なので、ぜひ、参考にしていただきたいと思う。
某健康食品を販売しているなんちゃら研究所(以下X社)というところから、腸内環境を良くする〝なんちゃら元気〟というゼリー状の品物を定期的に購入している私。今回、定期的に来るはずの品物の到着が遅い。新型コロナウイルス感染拡大の影響で、流通が遅延している問題も発生していたので、そのせいかも? と勝手に思っていた。
その数日後――――。
品物は来ないのに、「お支払いがされていません」と入金確認の連絡が来たではないか。
(えっ? どういうこと?)
品物の中に請求書が同封されているので、品物が到着していない限り、払えるわけがない。慌てて、健康食品会社のX社に「支払いがされていないとのことですが、品物が到着していません。どうなっていますか。」と、問い合わせをしたところ、「集金する会社は別会社です。」とあしらわれた。
「集金会社が別会社なので分かりません。」旨を説明されでも、納得いくわけがない。このX社の担当オペレータに、「品物が届いていないので、調べてもらいませんか。」とお願いしてみたところ、なんと、「システム上は届いていますよ。」の一点張り。「システム上は届いていますから、支払いをしてください。」という。何度も「調べてくれないのですか。」と聞いても、まるでうるさい犬を追い払うように冷たくされた。
「品物も届いていないのに、支払えというのですか。」と繰り返しても、おかしなことに、この健康食品会社は、〝未払いなどの問題があった場合も、集金会社からは連絡が来ないようになっているので、うちに言われても困る〟というスタンスを崩さない。わたしが支払うべきところは集金会社であり、注文しているX社の品物が到着するもしないも、後は知らない、というX社の方針を知った。
過去に誤配を何度もされているので、その可能性を示唆したのだけれど、「システム上は配達されているので、お支払いをお願いします。」と、とり付く島もない。それどころか、「ご家族のみなさんに確認されたのでしょうか?」だと。
「こんなバカな話があるか! 品物が届いてないのに、金を払えとはどういうことだ(大激怒)」
届いてないから電話をしてるんじゃないか! ああもうっ! 呆れ果てて、あいた口が塞がらないどころか、顎が落下して床に激突しそう!
睨んだとおり、結局、品物は配送会社が誤配しており、誤配された住人も配送会社に連絡をしてくれたのだが、私が問題視しているのは以下の点だ。
まず、システム上が全て正しいと思っている、この健康食品会社の思想には問題がある。誤配送され被害が出た顧客の与り知らぬところで、勝手に話が完結されており、「金を払え!」というのが当たり前のシステムだという。しかも、こうした支払いの遅延等におけるペナルティは通常、しっかり残るものだ。社会的に懲らしめを受ける可能性だってある。被害にあったこちらがさらに損害を被るなんてとんでもない話(怒)
いくら品質管理を徹底しているとうたっているとはいえ、こんな流通システムでは、社内だけの省人化で効率的な運営はできるかもしれないけれど、顧客との信頼関係は結べない。ビジネスは〝どこに貢献して利益を出すのか〟が、まず先になくてはならないと常々しつこいくらいに感じている。
なお、またも(←何度もやらかしている)お隣のシェアハウスに誤配した某大手運送会社だが、誤配の連絡を受けたにもかかわらず、なんと、荷物を数日も放置していたのだった。なぜ、こんなことが起きるのかと大手運送会社に尋ねたところ、「この荷物は外注に頼んでおり、担当した外注に聞かなきゃ分からない。この下請け業者に連絡をしたところ、電話に出ず、今は連絡が取れない。」と残念すぎる説明を受けた。結局、品物が到着するのに時間がかかり、これまた非常に不愉快な思いをした。
大手運送会社は、システム化が非常に進んでいるのにもかかわらず、品物放置というミスをシステムでなぜ防ぐことができないのか、いまだに謎である。
現在、ITシステムで効率化を図るのはすでに当たり前になっているが、繋がらなければならないところが分断される仕組みでは、ITを駆使しているとは言えず、システム化による顧客の不利益につながる。なにより、金を払う方に不利益があってはならない。
もうひとつ、売買契約をしたら、品物を届ける義務があるはずだ。それを画面上のみで判断するのは、無理がある。今回のようなケースは、義務違反にならないのだろうか。画面上だけで判断をするのは危険だと思う。なんの落ち度のないこちらが誤配送の責任をとらなければならないのは、非常におかしな話であり、確認作業をおろそかにするなど、もってのほかだ。また、それぞれの責任のありかが曖昧なことも問題である。
ーーーーーーというわけで、今回は、繋がらなければならないところが、システム化による分断が起きる可能性があるという事例でした。
あ~思い出してもムカムカくるわっ! もう少しで被害に遭ったこちらが支払う羽目になるところだったんだもんね(大激怒)