DMG森精機 デジタルツインで再現した「デジタルツインショールーム」をオープン
DMG森精機(社長=森 雅彦氏)が7月3日、WEBサイトにて同社グループ最大の生産拠点である伊賀事業所内のショールーム“伊賀グローバルソリューションセンタ”をデジタルツインで再現した「デジタルツインショールーム」を日英版で公開した。
この日は、記者団に向け、オンラインシステムを使用し会見を開いたが、その中で森社長は、「伊賀グローバルソリューションセンタは常時60台以上の機械を展示している。お客様のデータに基づいて最適な工具を準備し、最も効率のいいプログラムを作成して実加工を行うことを繰り返している。短いテスト加工でも1日、長いものだと10日間ほど削り続ける仕事もある。また、年に一度、伊賀事業所では、プライベートショー〝イノベーションデー〟を行い1万名以上のお客に来て貰っている。」としたうえで、本年の新型コロナウイルス感染拡大を受け、現在、大きな展示会は中止になったものの、現在、テクノロジーフライデーを毎週金曜日に東京と伊賀で行っているとした。これについて森社長は、「50人くらいにしぼり、密にならないよう対応している。」とした。
このデジタルツインショールームについては、「実の展示会の前に、常にお客様に最新の技術と機械をみていただき、そこから実際のテスト加工までの時間を効率良くするため、デジタルショールームを作った。」と経緯を話した。
デジタルツインショールームは、3DCGソフトウェアによるフルCG制作(4K画質)で、360°パノラマビューにより、まるで実際にショールームをいているようなリアルな没入感を体感できることが特長。PCやタブレット、スマートフォンにて同社WEBサイトにアクセスすると、圧倒的な画像品質で再現されたショールーム空間が広がる。
▼日本語版URLはこちら▼
https://www.dmgmori.co.jp/sp/dtsr/
デジタルツインショールーム内には機械だけでなく、自動化システムや加工ワーク、治具・工具・周辺装置などのDMQP製品(DMG森精機認定周辺機器)を展示し、製品情報やカタログ、展示に応じた特集ページ、関連動画を用意しており、合計200以上のコンテンツへ直接つながることもできる。
今後は、機械の周囲を確認できる360°VIEW機能や周辺機器(DMQP)購入、デジタル新機種発表会などのリリースを予定しており、デジタル空間でしかできないユーザー体験を提供している。
デジタルツインショールームは、24時間365日いつでもどこからでも気軽に同社を訪問することができ、顧客の関心に沿った最適な製品・技術を提供してくれることがメリット。また、実空間のショールームでは、毎週金曜日開催の「DMG MORIテクノロジーフライデー」にて、最新技術セミナーや実演加工を通して、顧客の関心や課題にエンジニアが直接応えてくれる。
↓「DMG MORIテクノロジーフライデー」関連ニュース記事はこちら↓
https://www.seizougenba.com/node/12393