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真の生産性向上を求めて ~『NSF-440WS』で究極の自動化・省人化を~

 

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超精密低圧定量両頭研削盤「NSF-440WS」

 NAGASEの機械は生産性が非常に高いと言われているが、その中で現在、象徴的なマシンは、『NSF-440WS』であろう。簡単にいうと、加工したいワークを機械に置くだけで、ポンと加工ができてしまう。従来の加工方法に比べて、約6倍の加工能率を誇るマシンなのだ。

 従来だと例えば平面研削加工をする場合、マグネットチャックの上に品物を置く、磁力で固定する、次にその反対側を削るという工程が必要だったが、これらの工程を取っ払ったイメージなのだ。とにかく機械の上に加工したいワークを置けば、勝手に機械が対向する2面を削ってしまうという驚きのマシンなのである。最大の注目点は、〝省人化〟、〝自動化〟、〝非熟練化〟が一度に実現するという点だ。同社では、以前より研削加工の自動化・省人化に取り組んできたが、『NSF-440WS』は、金型のパーツ加工に代表されるような6面体加工の自動化・省人化において、加工原理を具現化したマシンなのである。

 今回、動画コンテンツの充実にも注力した営業部企画室の安澤寿洋氏は、研削加工の自動化・省人化を難しくさせている理由を「加工対象面を加工するための保持面の精度と加工後の加工面要求精度が1桁以上違うことが多い。保持面は加工面に対向する面であったり、加工対称面の側面であったりする。高精度な研削加工を行う際には、保持面の幾何精度が影響するので、被削材の自動供給だけにお金をかけても本質的な生産性の向上につながらないことが起こりうる。」と述べる。同社は、こうした課題を解決しつつ、どうせなら〝ワークを置くだけで対向する2面が高精度に加工できるマシン〟にすれば良いと考え、開発に至ったという。

 しかも手順が驚くほど簡単なのだ! 

(1)    下側砥石の上にセットされているキャリアの中にワークを置いて加工条件を設定。
(2)    加工スタート

 たったこれだけで、加工が終了してしまう。時間もかかる面倒くさい段取りがない。なにより、加工ワークの高さが違っていても問題がないうえ、上下面において形状の異なるワークにも対応できるという。全くのド素人でも危険講習を受ければ、研削歴10年のベテランの6倍の能率で、熟練者と同精度のものが加工できるのだから、心強い。

 また、この『NSF-440WS』は、完全無人化も視野に入れたマシンであり、多関節ロボットを活用することで全自動加工が実現できるという汎用性の高さもメリットのひとつだ。加工現場の要求に対し、柔軟に応用してくれるうえ、〝高い加工精度〟と〝高い加工能率〟を同時に叶えてくれるという点もNAGASEのマシンならでは。

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チャッキング不要!? 置くだけで超精密! 生産性を激変させるマシンだ

〈特長〉

①    6面体の両平面を簡単に、短時間で超精密に研削加工
 上下の砥石にてワークを挟み、2面同時研削を行う両頭研削盤。6面加工の基準となる2面の超精密加工を短時間で達成している。また、ベアリングやピストンリング、ギヤなど取り付け部に平面精度が必要な部品の端面の加工に最適である。

②    ワークのセッティングは超簡単
 下側砥石の上にセットされているキャリアの中にワークを置くだけでセッティングが完了する。ワークの保持・治具立てについて、何も考える必要が無い。キャリアのサイズはφ200mm、ワークサイズは最大面積φ170mmまで対応している。

③    圧倒的な加工精度・加工能率を実現
 砥石軸には上下ともに非接触油静圧軸受けを採用している。上砥石軸には定圧定量複合制御システムを採用、常に砥石にかかる圧力を検知し、切込み量と圧力を複合的に制御している。常に最高の条件での加工を実現。さらに、機械本体は独自のフレーム構造により、偏荷重による変形が極めて少ない。
 
④    ワークの自動供給により、全自動加工の実現へ
 ワークの供給・取り出しを可能とする多関節ロボットと連携することで、無人運転が可能となった。また、砥石のコンディショニング軸と測定ステージが搭載されたNSF-400Wをラインナップしている。常に刃先の切れ味を維持し、自動でワークの厚み測定が可能である。
 

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