日本機械工具工業会 オンラインで令和2年度秋季総会を開催

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リモートであいさつする石川会長

 日本機械工具工業会(会長=石川則男 オーエスジー社長)が10月7日(水)、新型コロナウイルス感染拡大防止によりオンラインにて令和2年度秋季総会を開催した。

 総会に先立ち、石川会長が、「withコロナの時代の最初に迎える大きな変換点は来月に行われる米国の大統領選挙だが、報道ではトランプ大統領の再選は少々厳しいのではないかという見方が多い一方で、金融機関及び経済専門家の見方によるとトランプ大統領はバイデン候補よりも世界経済を押し上げるだろうという予測もある。どちらが当選しても世界経済とコロナ感染対策の両立を図っていただきたいと節に思う。」との考えを示した。

 また、切削工具・耐摩耗工具の景況については、「日本機械工具工業会の統計によると、6月~8月まで直近3カ月では、対前年同期比において、生産高では69.0%(6月)、61.6%(7月)、66.3%(8月)となった。販売高は、72.3%(6月)、65.2%(7月)、70.3%(8月)と極めて厳しい状況が報告されている。9月に入り自動車産業の回復が報告されており、一部海外への輸出が上向いてきたという報告もあり、業界全体としては6月~8月までの土砂降りの状況からは少し和らいで来たように感じる。」と感想を述べた。また、昨今のトレンドでもあるニューノーマルについても言及し、「ニューノーマルの時代の新しい働き方といわれる在宅勤務やリモート会議はずいぶん定着しているように思う。しかしながら宅勤務やリモート会議を実行したからといって、それが企業や業界の業績を押し上げるわけではありません。私たちはニューノーマルの世界においても製品とサービスのレベルを上げることを忘れてはならない。そして、仕事のプロセスを改善することによってこの難しい時代を一緒に乗り越えたい。」と意気込みを示した。

 続いて、経済産業省製造産業局の松本 崇課長補佐があいさつ並びに経済産業省直近の施策(経済産業政策の重点、日英EPAの大筋合意結果について、国際的な人の往来再開に向けた段階措置)について説明をした。

 続いて令和2年度「日本機械工具工業会賞」の発表があり、総務、技術、環境、国際それぞれの委員会からの報告、「世界切削工具会議(WCTC)2022」日本会合の概要、令和2年度「生悦住賞」、「新庄(陰徳の士)賞」受賞者の発表があった。

 岩田正尚副会長(イワタツール社長)の秋季総会総括のあと、「世界ライトビークル市場の展望 COVID-19影響分析とCOVID-19時代」をテーマに、HISマークイットジャパン アカウントマネージャー小峰千明氏、マネージャー西本真敏氏によるWEB講演会が開かれた。


 

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