牧野フライス製作所 5軸制御立形マシニングセンタ「D2」をリリース オンライン会見を開く

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 牧野フライス製作所が12月2日、中大型金型向け加工機である5軸制御立形マシニングセンタ「D2」(ディーツー)をリリースし、オンライン会見を開いた。

 「D2」は、自動車業界の転換期を踏まえ、産業構造の大きな変動とともに金型に求められる要素、要求の変化に対応したマシン。同社では、金型加工は金型上面の形状部と側面の構造部について加工工程が分けられるといった従来の手法に対し、同社が今回開発した「D2」は、1台で金型構造の複雑化や高精度化で分割している工程をまとめて加工ができる。これにより工程短縮が実現する。

 なお、現在開催中の同社特別サイト「MAKINO MEET NEXT2020」でも、これらの最新マシンを知ることができる。

■「MAKINO MEET NEXT2020」はコチラ↓
https://info.makino.co.jp/jimtof2020/

背景と新コンセプト

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説明をする髙山本部長

 同社執行役員 髙山営業本部長(以下髙山営業本部長)は、「現在、自動車産業は大きな変革期を迎えている。金型もそれに伴い大きく変わりつつある。」としたうえで、軽量化、燃費規制、Co2削減等が求められていることにより、材料も従来の金属から樹脂化していると説明した。また、「構造物も変化しており、今までにない大型のダイカスト一体化にして組み立て工数を大幅に改善する動きもある。」と述べ、金型における変化を示唆した。

 自動車の内装、外装、内部、ダイカスト部品を例にとり、金型の変化において、従来は長方形で高さ方向も高くないものだったが、最近の流れでは組み立てを容易にする動きから一体型からの大型化、形状の変化から従来の長方形から正方形の金型になっていくとし、また複数形状の統合から金型がより複雑化していくと言及した。

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形状部(上面)加工と構造部(側面)加工の両立

 また、金型産業においても現在、自動化の波が押し寄せている。対応するためのオプションも用意している。

 同社では、金型加工だけでなく、同社マシンを中心にソリューションとして金型加工全体の工程を短縮していくという新しいコンセプトをもって金型産業に貢献していくとした。

主な特長

(1)生産性向上
 ■スピードの追求
 重量ワークの加工が求められる金型製作において、ワークが設置されるテーブル軸を主に用いた加工ではワーク重量が足枷となり加工スピードを高めることができないが、同機はコンパクト且つ剛性のあるヘッド構造の採用で、高速加工を実現させた。
 ■特異点の回避
 同社のマシンであるV80S/V90S と同様の傾斜/回転軸を有する同機では、特異点(主軸位置を変化させるために生じる大きな軸移動のこと)通過時の急激な回転動作が発生しづらくなめらかな動作、良好な加工面を実現できる。

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(2)自動化対応
 長時間連続運転を実現する、パレットチェンジャー仕様やFMS(Flexible Manufacturing System)システムとの接続も対応する。

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(3)操作性
広い開口幅の正面扉で大きなワークも容易にテーブルへ運び込めるうえ、ワークの間近まで確認できるアプローチ性も確保する。

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