DMG森精機 新会社「T Project」設立 ~デジタル化で製造現場の改善を支援 「TULIP」の国内販売強化~

 DMG森精機は、米国Tulip社が開発した、デジタル化により製造現場の生産性向上を支援する「TULIP(チューリップ)」を日本国内で販売する新会社「株式会社T Project」を2020年9月に設立し、このほどWebサイトを公開した。(https://tprj.co.jp/

 多くの製造現場では、作業者による品質のバラつきや作業ミスの抑止、新任担当者への教育時間確保、生産データの収集・モニタリングといった、生産性向上への課題がある。TULIPは、これら製造現場の課題解決をデジタル化により支援する、新しい製造支援アプリケーション作成プラットフォーム。

 TULIPの活用にはプログラミングの専門知識は不要。作業手順書や品質管理、機器モニタリングなど多様な機能を持つアプリケーションを、現場担当者自身が簡単に作成できる。紙の作業手順書や品質チェックシートのデジタル化、生産データの見える化、工程改善などが可能となり、製品仕様や工程の変化にも柔軟に対応できる。さらに、製造現場では計測機器や既存システムなどとも連携でき、現場主体の工程改善やデジタル化に取り組む顧客に最適な製品だ。

 また、TULIPは自由度が非常に高いため、多種多様な業種に応用可能。例えば、医薬品製造業では医薬品製造の手順書や品質・トレーサビリティ管理システムとして、食品加工業では複数言語や動画を活用した作業手順書として、物流業では入出庫や梱包業務の手順書として、不動産業では不動産営繕や保守点検業務の品質維持・効率化の手段としてなど、発想次第で幅広く活用できる。

 TULIPは工作機械ユーザに限らず活用できる製品であり、サービスの提供形態や顧客との関わり方において、既存の同社製品の枠にとどまらない大きな可能性を有している。同社はこのような背景から、TULIPによる全く新しいソリューションの提供を通じ、顧客の生産性向上をより広範かつ強力に支援することを目的としてT Projectを設立した。

210101DMG森精機

■会社概要
社  名:株式会社T Project
事業内容:製造業向けプラットフォームサービスの提供
設立年月日:2020年9月7日
本社所在地:東京都江東区枝川3丁目1番4号 DMG MORI 東京デジタルイノベーションセンタ
代 表 者:荒谷 茂伸
資 本 金:10百万円 (DMG森精機 出資100%)

TULIPについて

■主な特徴
 ① 6種類の機能を駆使した製造支援アプリケーションにより、生産性を向上

 ・作業手順書、教育サポート、検査・品質管理、工程分析、見える化、機器モニタリング。
 ・作業時間、教育時間、不具合率の削減。

 ② 現場主体
 ・現場を熟知した作業者自身の手でアプリケーションを作成可能。
 ・動画やポカヨケ機能など、デジタルならではの分かりやすさで人的ミスを抑止。
 ・蓄積した作業実績データを活用して工程改善を実現。

 ③ プログラミング不要のアプリケーション制作
 ・プログラミング言語を使わず、高度な機能も容易に追加可能。
 ・製品仕様や工程の変化に応じて、顧客自身でアプリケーションを柔軟に編集可能。
 ・計測機器や既存システムなどと連携させ、複雑な作業も強力サポート。
 ・バーコードリーダ、フットペダル、指示灯、センサなど、すぐに導入可能な基本セットを同時販売(別売)。

 ④想定される業界
 ・工作機械を活用している製造業全般、医薬品製造業、食品加工業、物流業、不動産業など。

 ■販売価格
 1ライセンス 年間360,000円(税抜き)

■TULIPご紹介映像はこちら↓
https://www.dmgmori.co.jp/theme/movie/id=5029

moldino_banner

 

JIMTOF2024