【年頭所感】DMG森精機/オーエスジー/コマツ/日立建機

「リアルとデジタルの活用でお客様との関係を強化」
●DMG森精機 取締役社長 森雅彦

210101森社長新年明けましておめでとうございます。

 昨年は、COVID-19(新型コロナウイルス)の世界的な感染拡大の影響を受け、大きな変化の年となりました。工作機械業界においても受注低迷が続いていましたが、昨年4~6月を底に、リーマンショック後と比較すると緩やかではありますが着実に回復しています。日本政府が2050年カーボンニュートラル宣言を発表しました。全世界でクリーンな環境を目指しCO2削減が求められ、より精密な機械、技術の需要が生まれています。

 厳しい状況が続いていますが、視野を広げて需要の機会を逃さずに、皆様とより緊密につながり、この難局を乗り越えていきたいと思います。
 
 当社はお客様がいつでもどこからでもアクセスでき、リアルタイムでつながるデジタル化の提案を推進しています。工作機械は長年お使いいただく商品ですので、お客様と長期的に強いパートナーシップを築くことが重要です。

 my DMG MORIポータルでは、保有機情報を一元管理でき、急なトラブル時もサービスセンタと連携し早期に復旧できます。今後、オンラインでの修理復旧依頼などのつながる機能を拡張します。また、当社ショールームをフルCG化したデジタルツインショールームでは、1,000以上の豊富なコンテンツや、デジタルならではの普段見ることが出来ない自動化システムの内部もご覧いただけます。今後、デジタル上で加工シミュレーションを行うサービスも展開します。さらに、製造現場のデジタル化支援ツールとして、TULIPの販売を開始しました。専門的なプログラミングの知識が不要で、現場主体で製造プロセスの改善・効率化が可能です。また、非常に自由度が高いので、医薬品製造業や食品加工業など多種多様な業界で幅広く活用いただけます。

 一方、昨年6月から毎週金曜日に伊賀・東京で、少人数制オープンハウス「テクノロジーフライデー」を開催し、お客様のご要望に沿ったセミナー、見学、実演加工を通して複合的な生産性向上の提案を行い、大変ご好評いただいています。今年も引き続き開催し、全世界14ヵ所の工場にも展開していきます。今後は、リアルとデジタルを存分に活用し、お客様との関係を強化してまいります。

 工作機械産業はそのものがCSRであり、精度と生産性向上において社会に貢献します。地球環境保護においてはCO2ニュートラルの取り組みを加速しており、商品自体の省エネに加えて、自社での製造活動や原材料調達過程でのCO2排出量削減、2022年にはサプライチェイン全体でCO2ニュートラル達成に取り組んでまいります。一例として、間伐材を活用したバイオマス発電システムを導入し、伊賀事業所の塗装工場で必要な電源や熱の大部分を賄います。

 当社では、社員が自律的に自身の時間をマネジメントし、心身ともに充実した生活を送ってスキルアップできる風土を重視しており、「よく遊び、よく学び、よく働く」を経営理念に掲げています。健康経営宣言を行い、全社員が有給休暇を20日取得、定められた在社制限時間内で効率的に働き、ワークライフバランスを実現します。

 本年も、全社をあげたさらなるTQMの推進により、経営理念の達成にむけて邁進します。

 引き続き変わらぬご支援を賜りますようお願い申し上げます。

「0から1を創生する発想力」
●オーエスジー 代表取締役社長兼CEO 石川則男

210101石川社長2021年の新春を迎え、謹んでお慶び申し上げます。

 昨年、2020年は新型コロナウイルスの感染拡大に世界経済が翻弄された記録、記憶に残る1年となりました。中国湖北省の武漢から拡大したとされる新型コロナウイルスに対して各国政府はロックダウンといった厳格な策で対処しましたが、経済に与える影響が甚大すぎて耐えられないことが明確になると、感染対策と経済政策の両立を目指しました。両立政策では感染拡大を抑え込むことは難しく日本でも第3波とされる感染拡大が11月から顕著となり私たちの生活様式はNEW NORMALの定着を余儀なくされています。

 それでも今年はワクチンの接種も始まることから、NEW NORMALからAFTERコロナの時代へと変わっていくと思われます。そしてバイデン米国新大統領が環境重視を打ち出していることから、生活様式そのものに収まらず世界各国で温暖化ガス排出抑制が加速化すると思われます。当社の主要顧客である自動車産業は今まで以上に環境車へと舵を切ることから、当社の製品とサービスも今後大きな変化にさらされることになります。「0から1を創生する発想力」とは当社の新工場であるNEO新城工場のキャッチフレーズです。今までの成功体験をいったんゼロにして、ゼロから新たな生産方式を創り上げようというのが目指す姿です。製品そのものも、働き方もゼロから新しいイチを創り上げたいと思います。日本流のモノづくりである匠の部分を活かしつつ、デジタル技術との融合をはかり未来を切り開く所存です。

 最後になりますが、日本経済の益々の発展と皆様のご健勝を祈念いたしまして年初のご挨拶とさせていただきます。

「品質と信頼性を追求」
●コマツ 代表取締役社長兼CEO 小川啓之

210101コマツ 謹んで新年のご挨拶を申しあげます。 

 昨年は新型コロナウイルス感染症の世界的大流行があり、未だ終息の目途が立たない状況が続いています。お亡くなりになられた方々に謹んでお悔み申しあげますとともに、罹患された皆さまに衷心よりお見舞い申しあげます。 

 昨年は、新型コロナウイルス感染拡大の影響により企業活動にも多大な制約があり厳しい1年となりました。そうした状況下でも、感染防止対策を徹底しながら、製品、部品、サービスやソリューション供給により、世界中のお客さまに対してサポートし続けた社員に感謝しています。またウィズコロナ、アフターコロナの新しい生活様式の浸透に対して、1)スマートコンストラクションをはじめとする建設現場の三密回避を実現するデジタル化の加速、2)リアルと在宅勤務を組み合わせた新しい働き方によるアウトプットの最大化、3)ステークホルダーとのリアルとオンラインを組み合わせた新しい対話方式等に取り組みました。 

 本年は、当社にとって創立100周年を迎える年であるとともに、持続的成長を目指す中期経営計画「DANTOTSU Value - FORWARD Together for Sustainable Growth」の最終年度であり、目標達成に向けた活動を着実に進めていきます。新型コロナウイルス感染症は依然収束が見込めず厳しい事業環境が続きますが、お客さまの現場の価値創造のために、ウィズコロナ、アフターコロナの新しい時代に適応した商品・サービス・ソリューションをさらに進化させて提供してまいります。

 また気候変動やESG課題への取り組みを重視する傾向が世界的に加速している中、中期経営計画の重点活動である、建設・鉱山機械・ユーティリティの自動化・自律化、電動化、遠隔操作化やお客さまの施工を最適化するソリューションビジネス、また、林業やリマン事業などの循環型の地球環境保全に貢献する商品・サービス・ソリューションの提供にさらに注力していきます。そして、本業の成長戦略を通じたESG課題解決と外部環境変化や需要変動に左右されない収益向上の好循環で持続的成長を実現していくことで、企業価値の向上を図ってまいります。 

 コマツは今後も「品質と信頼性」を追求し、安全で生産性の高いスマートでクリーンな未来の現場の実現を、お客さまとともに目指してまいります。 
最後になりましたが、皆さまにとって素晴らしい1年になりますように、心より祈念いたします。 

「豊かな大地、豊かな街を未来へ」
●日立建機 執行役社長兼CEO 平野耕太郎

210101平野社長あけましておめでとうございます。新年を迎えるにあたり一言ご挨拶申し上げます。

 昨年は、新型コロナウイルス感染症の拡大により、世界の人々の暮らしは根底から影響を受け、今もなお不透明な状況が続いております。これにより影響を受けられた方々にお見舞い申し上げると同時に、感染拡大防止に日々ご尽力されている皆さまに対し改めて敬意を表し、深く感謝申し上げます。ワクチンの開発・生産が進んでいるという前向きな話も出てきており、2021年は昨年よりも明るく希望に満ちた年になるよう心より願っております。

 昨年の建設機械の需要は、中国を除く世界各地で大幅に減少し、新型コロナウイルスの影響による市況悪化や為替の影響で、当社の業績は減収減益となりました。またマイニング市場も、石炭価格の下落などを受け、お客さまが新規投資を抑制する傾向がさらに強まっており、新車の需要は減少しています。この一方でお客さまは、機械の保有を、新車購入、レンタル、中古車など多様な選択肢を持つようになってきており、これまで注力してきたレンタル・中古車事業の売上は増加しております。

 今年度を初年度とする中期経営計画の具体的な数値目標については、新型コロナウイルスの収束がもう少し見えてきた段階での公表を予定しております。しかし前回の中期経営計画までの方向性に大きな変更はなく、デジタル技術の活用を進め、製品のみならずサービスやサービス部品、レンタル、中古車、ファイナンスなどのバリューチェーン事業を強化し、お客さまの期待にお応えしてまいります。また、開発力の強化や、生産拠点の再編を継続し、引き続き変化に強い体質づくりを図っていきます。

 今年は経済も明るさを取り戻し、前向きな取り組みができると考えております。コロナ禍で変化した世の中の流れをいち早くキャッチし、お客さまの課題の一歩先を見据えて、引き続き収益向上のための施策を進めてまいります。我々は、企業価値を向上させることが、お客さまはもちろん、株主や取引先の皆さま、当社従業員など、すべてのステークホルダーにとって最も重要だと確信しております。これからも、SDGsを実現する「豊かな大地、豊かな街を未来へ」という企業ビジョンを意識し、着実に事業運営を進めてまいります。

 最後になりましたが、2021年が、皆さまにとって、健康で穏やかな、そして明るい年になることを祈念して、年初のご挨拶とさせていただきます。
 

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