【年頭所感】アマダ 代表取締役社長執行役員 磯部 任
新年、明けましておめでとうございます。
昨年は、新型コロナウイルスの影響により、世界の人々の生活が一変しました。収束の目処は立っていませんが、感染拡大の防止策を講じつつワクチンの接種が始まれば、社会経済活動のレベルが上がることが予想されます。今年は明るい方向に転じることを期待しています。
昨年のアマダグループは、4月にグループ機構改革を行い新生アマダとしてスタートしました。各事業の新商品の展開が始まり、北米や日本に板金事業の商品の新工場が完成するなど、技術開発や生産体制の整備が進展した一年となりました。
2021年はウィズコロナが続くと見ており、米中関係や英国のEU離脱問題などの影響も引き続き注視する必要があると考えています。一方で、私たちのお客さまである金属加工業の現場は、人手不足への対応に加え、人の接触を伴わない労働環境への変革が急務となるでしょう。
こうした中、アマダは「デジタルと環境」をキーワードとして「改革の継続」を推進し、来たるアフターコロナを見据えて攻めに転じる準備を着実に実行していきます。
まず、幅広い領域においてデジタル化を加速させます。営業活動のツールやコンテンツ、業務基盤のデジタル化を軸としたビジネスプロセスの再構築を目指します。また、新たな製造拠点において、IoTやAIを用いた物流・生産の効率化を図るとともに、オフィスなど拠点ありきからテレワークなどを活用した柔軟な働き方への転換を推進し、生産性の向上に取り組みます。
グローバルで脱炭素社会に向けた動きが広がる中、改めて環境経営を強化します。新たな中長期環境目標を掲げ、商品のライフサイクルおよび工場やオフィスにおける温室効果ガスの排出量削減を目指していきます。特に、省エネルギーと高生産性を特長とするファイバーレーザマシンをはじめとするCO2排出量を大幅に抑制する商品に注力していきます。
コロナ禍の中で、安心、安全への意識が高まり、企業への信頼やブランドがより重視されていくと考えます。商品・サービスの品質はもちろん、環境面を含めた社会への貢献についても、“アマダなら任せて大丈夫、安心”と言っていただけるよう不断の改革に努めます。