日本金型工業会 東部支部 Web会議システムで「令和3年新年懇親会」を開く
日本金型工業会 東部支部(支部長=鈴木教義 鈴木社長)が、1月15日(金)、Web会議システムZoomを利用し「令和3年新年懇親会」を開いた。
第一部の特別講演会では、大坪正人 由紀精密社長が「ものづくりで夢を叶える町工場〝研究開発型〟町工場の挑戦と進化」をテーマに講演を行った。
第二部の新年会では、開会にあたり、鈴木 東部支部長が、「昨年、コロナで始まりコロナで終わった1年だった。今回は初のWeb新年会となり、見通しが読みづらい1年ではあるが、ぜひ、今後も皆様と情報を共有していきたい。現在、世界を見渡すと米中の動きによって経済環境が左右されやすい。今だからこそ、フレキシブルな考え方、行動をする時ではないか。今こそ変わるチャンスでもある。ぜひ、当会を利用しながらチャンスを見いだしていただきたい。」とメッセージを送った。
続いて来賓を代表して経済産業省より谷 浩 素形材産業室長があいさつをした。この中で谷室長は、「昨年は激動の一年だった。金型業界も需要の激減等大きな影響を受けた。今年はこの難局を乗り越えて再び確かな成長軌道に乗せていくことが金型業界の最重要な課題ではないかと考えている。」と述べた。
日本金型工業会を代表して小出 悟 会長(小出製作所社長)が、「現在、世の中がガラッと変わる状態を生きているが、ここはしっかり考え方をまとめ、日本金型工業会の中で指針を出せればと思っている。日本はデジタル化が遅れているということもあり、今年はデジタル庁も創設され、動いていく年でもある。一方、デジタル化には、ハッキング等などの恐れもある。当工業会は昨年11月に技術と情報漏洩防止措置認証制度の認証団体となった。引き続き様々なことにチャレンジしていければと思っている。」とあいさつをした。
続いて、日本金型工業会前会長の牧野俊清氏(長津製作所会長)が秋の叙勲・褒章において旭日小受章を受章されたことにより表彰が行われた。牧野前会長は、日頃のお礼を述べたあと、「金型産業の重要性を経済産業省が深く認識していただいた結果としての受賞となったと思っている。私が金型業界に入ったのは30代に入ってからだが、そのとき中小企業には優秀な知見をもった方がたくさんいらっしゃるということを知った。金型産業は大変素晴らしい産業だ。携帯電話も自動車も最大の量産技術として金型がある。金型は高度な技術が必要で、金型産業がきちんとしている国は技術力をもって伸びている。」と声援を送った。
新入会会員紹介のあと、閉会のあいさつを真崎優吉 同副支部長(正木製型社長)が行い、散会した。