DMG MORI SAILING TEAM 白石康次郎選手 「Vendée Globe2020-2021」アジア人初の完走

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ゴール時

 プロフェッショナル外洋セーリングチームDMG MORI SAILING TEAMのスキッパー白石康次郎選手が、単独・無寄港・無補給の世界一周ヨットレース「Vendée Globe2020-2021(ヴァンデ・グローブ)」において完走したこと伴い、ゴールから一夜明けた2月12日にフランスからオンライン会見を行った。

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スタート時​​​​​​

 白石選手は、前回2016年大会にアジア人初として本レースに出場し、2回目となる今回の大会では、94日21時間32分56秒、16位(33艇中)でゴールし、アジア人初の完走を成し遂げた。

 DMG MORI(社長=森雅彦氏)は、2018年10月に海洋冒険家の白石康次郎氏を迎え入れ、セーリングチーム「DMG MORI SAILING TEAM」を発足させ、4年に一度開催されるヨットレース「Vendée Globe(ヴァンデ・グローブ)」への参戦、完走を目指し活動してきた。Vendée Globeは、世界一過酷なヨットレースとして欧州各地では高い認知度を誇っている。

 今回のレースに向け、チームは2019年、同社機で加工したパーツを搭載した、最新鋭のフォイル艇「DMG MORI Global One号(グローバル・ワン)」を建造し、2020年7月に行われた予選レースを完走したことで、念願のVendée Globe出場権を獲得、Vendée Globe2020-2021には33チームが出場しており、ほとんどが欧州出身、アジアからの出場は白石選手のみだった。

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衝撃が走ったメインセールの破損

 毎回出場者の内、およそ半数しか完走できないほど過酷なこのレースは、フランス西部の街レ・サーブル・ドロンヌから出港し、たった一人で、途中寄港や補給を一切せず、約80~100日間をかけて南半球を一周し、再びレ・サーブル・ドロンヌに帰ってくるレースです。

 白石選手はレースの序盤でメインセールを破損する大きなトラブルがあった。風の力を動力に変えるヨットにとって、メインセールの破損は車にとっての“エンジン”を失った状態と同じで、全く前に進めなくなる。すぐさま陸でサポートするチームと連絡を取りながら、揺れる船上で1週間程かけて自力で修理することができ、その後も小さなトラブルを何度も解消しながら船を進め、ゴールに至った。

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食事は缶詰バター

 白石選手は、「レース中ご声援をくださったスポンサー、サポーター、ファン、全ての方々に御礼申し上げます。私はセーリングをはじめて以来、このVendée Globeの完走を目標にこれまで約30年間取り組んできました。前回2016年大会で初めて出場してから、その思いはますます強くなり、この度ようやく目標を達成することができ、大変嬉しく思っています。Vendée Globeは、私の好奇心を満たしてくれるレースで、人生そのものです。師匠の多田雄幸氏も喜んでくれていると思います。私は2019年6月に大きな手術を受け、また、レース序盤にメインセールが破けてしまい、一時はどうなるかと思いましたが、陸から24時間体制で支えてくれた素晴らしいチームメンバーと、どんな時も私とチームを信じてくれた多くの関係者がいたからこそ、最後まで走り切ることができました。今後も〝明るく、元気に、前向きに〟活動を続けることで、世の中に明るいニュースを届け、アジアや日本ではまだあまり知られていない外洋セーリングの魅力も伝えていけたらと思っています。
本当にご支援、ご声援、ありがとうございました。」とコメントしている。

 チームオーナーの森社長は、「白石選手が無事に帰ってきてくれて本当に安心しました。今後4年間でチームとしてさらに大きく成長したいと考えています。引き続き、応援を宜しくお願いいたします。」と喜びを滲ませた。

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■DMG MORI SAILING TEAMレースリザルト
・スキッパー:白石 康次郎
・船   名:DMG MORI Global One(グローバル・ワン)
・順   位:16位/全33チーム(うち途中棄権8チーム)
・記   録:94日21時間32分56秒(2020年11月8日~2021年2月11日)
・総走行距離:29 067.67 nm(54,833km)
・平均速度  :12.76knot(23.63km/h)


 

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