「1台のマシニングセンタで6面加工を行う方法」ブルーム-ノボテストがMSTコーポレーションとオンラインコラボセミナーを開催
ブルーム-ノボテストが2月18日、「部品加工の効率化 ~1台のマシニングセンタで6面加工を行う方法~」をテーマに、MSTコーポレーションとオンラインコラボセミナーを開催した。
現在、製造現場では変種変量生産ニーズの高まりとともに、工程削減、納期短縮、品質向上への対応が求められている。今回のコラボセミナーは6台の機械、複数人のオペレータで行われているワークの6面加工をMSTコーポレーションの「スマートグリップ」、ブルーム-ノボテストの「タッチプローブ」を活用し、1台のマシニングセンタで、1人で簡単に行う方法について説明した。
通常、ワークの6面加工を行うためには生産ラインで最大6台のマシニングセンタを並べ、それぞれの機体に治具を搭載し、オペレータによる操作を行う必要があるが、今回は、3軸のマシニングセンタに1台にロータリーテーブル1台、バイス2台に加え、MSTコーポレーションの「スマートグリップ」2台取付け、6面加工を行った。ワークの芯出しは、ブルーム-ノボテストの「タッチプローブ」にて自動で行った。
MSTの「スマートグリップ」は、ヘッドとワークホルダで構成されている。ワークの取付け取り外しはレンチ一本でできるうえ、強力なクランプ力を持つ。
機上でワークの測定を行うためのユニットであるブルーム-ノボテストの「タッチプローブ」は、ATCにて工作機械の主軸に設置されたタッチプローブのスタイラスを測定箇所に当てることにより自動で測定値を算出するもので、主に加工前の芯出しや、加工後の寸法測定に使用する測定機器である。現在、オペレータ手動にて行われている芯出しや、寸法測定を自動化することで、加工工程の工数削減やサイクルタイムの短縮に貢献し、加工不良の抑制も同時に実現することができる。なお、同社のタッチプローブは、一般的なタッチプローブに比べ、測定速度が速いのも特長だ。光学式信号発生方式を採用しておりスタイラスがワークに接触したとき、ユニット内部のシャフトが光センサを遮り、計測のトリガー信号を出力する。この方式により、高速測定が実行でき、トリガー部の摩耗もなく、長期にわたり安定測定が実現する。また、クーラントに影響されない高ロバスト測定も魅力であり、防塵・防水性も最高水準のIP68。工作機械内でも永く安心して使用できる。測定プログラムはパッケージ化されており、スクリーンGUI表示させ、マクロプログラムを呼び出すことも可能になっている。
ブルーム-ノボテストとMSTコーポレーションは、今後も生産性向上に向けたサポートをしていく方針。