アマダスクール 「第 33 回優秀板金製品技能フェア」の受賞作品を選出
職業訓練法人アマダスクール(神奈川県伊勢原市、理事長:伊藤克英氏)がこのほど、「第33回優秀板金製品技能フェア」において、優れた技能・技術で作られた板金作品を選出したと発表した。選考は日本塑性加工学会会員、シートメタル工業会役員や各審査委員のほか、選考期間中にアマダ・ソリューションセンター(神奈川県伊勢原市)を訪れた来場者やWEB 投票で行われ、その結果、応募総数288 点の中から技能賞以上の優秀作品78 点が選ばれた。
今回はコロナ禍にもかかわらず、 国内応募総数は過去最多の 190 点を記録するとともに、高精度なマシンを用いた新たな加工技術や組立手法に挑戦した作品に注目が集まった。
主な受賞作品は下記のとおり。
厚生労働大臣賞
●(株)現代工業
作品名:Rのクロージング曲げ
〈作品説明〉 本作品は、一見して「1枚板からは加工困難」と思われる形状に対し、専用金型を使用せず加工時の金型や機械テーブルとの干渉を避け、困難な曲げ線の位置決めに挑戦した作品。
〈評価視点〉 2種類の標準金型にこだわった曲げ順決定には試行錯誤と工夫の跡が見られるとともに、64回の曲げ加工の内、半数以上を目視によるケガキ曲げにもかかわらず、非常に高い加工精度(累積誤差は0.2mm程度)を実現している。一発勝負で高難度の曲げ加工に挑戦した意欲と技能が評価された。
経済産業大臣賞
●(株)佐藤医科器械製作所
作品名:ひずみ玉
<作品説明> 本作品は、六角形と五角形の基本形によるサッカーボールの形状を三角形を基本とするパーツに分解し、各パーツをレーザ加工の熱歪みで球面状に成型した作品。
<評価視点> レーザのケガキ加工時の熱歪をコントロールし、板材を成形するアイデアと、目標精度までに試行錯誤を重ね、技術データベースとしてノウハウにしたことが素晴らしい。形状精度の再現性もあり、今後のレーザ加工の応用分野としての可能性が高く評価された。
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■神奈川県知事賞
(株)光伸テック
作品名:ステンレスQ
■中央職業能力開発協会会長賞
ナサ工業(株)
作品名:曲線
■日刊工業新聞社賞
飯島プレス(有)
作品名:クラシックカメラ
■日本塑性加工学会会長賞
(株)佐藤製作所
作品名:32+32面体
■海外最優秀作品賞
STEELTEK SRL (イタリア)
作品名:COFFE MACHINE