「100周年を迎える頃にはますます輝いている会社に」オーエスジー 大沢社長に聞く

 

市場の変化にどう向き合うか

オーエスジー A ブランド
人気のAブランドシリーズ

切削工具をとりまく景況感として世界的に同じことがいえると思いますが、航空機を除けばそれほど悪くないように思います。われわれも10年20年先を見据えた強固で筋肉質な計画を策定します。また、将来の成長を見据え、収益性を高めて行く重要性を感じています。

 自動車のEV化が進むと現状のエンジン部品が当然減少し、タップやドリルに影響も出てきますが、これらの工具は自動車だけに使っているものではありません。チャンスはあります。弊社はタップで世界シェア30%を誇っていますが、実は20年ほどシェアは変化しておりません。これについては、〝おかしいのではないか〟と違和感を持っています。30%が35%になるだけで 何十億の伸び代がありますから、この部分を伸ばすことでEV 化に伴って減少しうる部分を補うことができます。また、既存の柱となっている製品に関してもシェアアップを図ることで売上の拡大を狙っています。

■営業におけるデジタル戦略について

 以前は人間関係の強化に重点を置いて営業活動を行うスタイルが主流でしたが、コロナ禍において通用しない時代になりました。リアルとバーチャルの部分をいかに融合させていくかが、今後重要になってきます。昨年はウェビナーを使ったセミナーをスタートしましたが、今となっては同業他社さんも同じ事を実行されております。この中でいかに差別化をして継続的にお客様にご利用していただけるようにするか、一歩先にその仕組みを構築して行かなければならないと思っています。

 リアルで実行できることと、バーチャルで十分まかなえることを棲み分けて、お客様に対してサービスの質が落ちないようにしていくということが大切なことだと感じています。


●大沢伸朗氏 プロフィール
 1991年 4月 オーエスジー販売㈱ へ入社
 1997年 OSG UK Limited 取締役
 2003年 OSG UK Limited 代表取締役
 2004年 OSG Europe  S.A.  代表取締役
 2006年 執行役員欧州統括担当
 2010年 常務取締役
 2012年 南アジア担当(現任)
 2013年 国内営業担当(現任)
 2019年 取締役専務執行役員
 2021年 2月 代表取締役社長兼COO

2 / 2 ページ
moldino_banner

 

 

intermole2024_大阪