タンガロイ アルミの超高速加工用カッタ「TungSpeed-Mill(タングスピード・ミル)」シリーズにアイテムを拡充
タンガロイがこのほど、アルミの超高速加工用カッタ「TungSpeed-Mill(タングスピード・ミル)」シリーズに、PCDインサートとカッタボディのアイテムを拡充し、販売を開始した。
「TungSpeed-Mill」は、日刊工業新聞社主催2019年超モノづくり部品大賞「機械・ロボット部品賞」を受賞しており、PCDインサートと超多刃仕様のカッタボディを組合わせ、アルミの高速高能率加工を実現している実力工具。今回、PCDインサートタイプを増やし、同時に刃数違いのカッタボディも拡充することで、より適用範囲が拡大した。
■インサート
従来のチャンファタイプに加えて、以前から要望の多かったコーナRタイプを標準化したことにより、立壁の隅にR指定のある加工物等への対応が可能となった。同時に切れ刃長を長くしたLDタイプを設定。これは湯口や鋳造ゲート等、切込みが極端に大きくなる部位の加工などに適している。このLDタイプインサートは主切れ刃(外周切れ刃)とチャンファ部に刃先処理(ホーニング)を施して切れ刃を強化しており、大きな切込み部の加工でもチッピングや欠損が起きにくくなる。
■カッタボディ
超多刃PCDカッタボディシリーズに、刃数を少なくした仕様を追加した。これによって多くの選択肢から、加工幅やワーク剛性等の違いにより変動する加工状況に応じた最適な工具を選べるようになった。
〈特長〉
(1)PCDインサートを使用し、アルミの超高能率加工を実現
PCDインサートと超多刃仕様のカッタボディを組合わせた、アルミの超高速・高能率加工用カッタシリーズ。輝きのある高い加工面品位を実現するさらい刃インサートや、バリの発生を最小限に抑えるバリ取りさらい刃も設定しており、幅広いアルミ部品の超高能率加工を実現する。
(2)新刃先調整機構「カムアジャスト」でセッティング時間を短縮
新刃先調整機構「カムアジャスト」を採用。専用レンチ1本で刃先高さ調整、インサートの締付けが可能で、調整時間を大幅に短縮できる。この専用レンチに刃先高さ調整機構を組込むことでボディ構造を簡素化。φ100mm工具で22切れ刃という超多刃仕様を実現した。
■主な形番と標準価格
●インサート
・YDEN060304PDFR-D DX110:9,295円
・YDEN060308PDFR-D DX110:9,295円
・YDEN0603PDCR-LD DX110:11,110円
●カッタボディ
・EPYD06M050C32.0R06 :129,030円
・TPYD06J080B25.4R10:180,620円
・TPYD06J125B38.1R14:272,250円
(計13アイテム:全て税込価格)