アマダプレスシステム デジタル電動サーボプレス「SWE-6040iⅢ」を新発売

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 アマダプレスシステムがこのほど、ダブルクランクのデジタル電動サーボプレス「SWE-6040iⅢ(アイスリー)」の販売を開始した。この製品は、同社初となる加圧能力6000kNのサーボプレスマシン。同社のダブルクランクのデジタル電動サーボプレスは、2015年の発売開始以来、自動車部品メーカーの顧客を中心に、高剛性構造による安定した加工で好評を博していた。今回販売を開始する「SWE-6040iⅢ」は、新開発のフレームを採用したことにより、マシンを新しい「タイロッドサイド挿入方式」にて組み立てることができ、組み立てに必要な工場天井高さを従来機比で 30%低減できる。また、設置高さ制限を抑えたため、設備導入がしやすい。

 現在、自動車製造業界では、車体の軽量化のため、従来材料より薄くて硬い高張力鋼板(ハイテン材)へと置き換える動きが進んでおり、ハイテン材を加工するための加圧能力が高い大型のプレスマシンの需要が高まっている。同マシンは、高い加圧能力をもちながらも、重い負担となる天井の付帯工事を最小限に抑える画期的なサーボプレス。

 同社では、今後も経営方針「グローバルに最適なプレスシステムを提供 できる企業を目指す」をもとに、製造現場を今回発売するマシン単体だけでなく、周辺装置などを含めた自動化システムとして総合的な視点で考え、顧客の価値創造を支えていく方針。

「SWE-6040iⅢ」の主な特長

(1)新開発のフレームとタイロッドサイド挿入方式:導入の容易化 
 特許申請中の新しいフレーム構造により、マシンの能力は維持しつつ、組み立てに要する 高さを大幅に削減したため、高さ制限のある工場でも導入しやすい。従来のフレームでは、マシンの組み立てにあたって、フレームを3分割した状態で工場に搬入し、それらを積み重ねた後、マシンの四隅に棒状のタイロッドを上から挿入し、ボルトで締結して固定していた。新しいフレームは、タイロッドを横から差し込むため、組み立てに要する天井高さを12.5mから9.0mに低減できる。

(2)サーボモーターを3基搭載:高生産性と高付加価値成形を実現 
 同社独自の制御で小型のサーボモーター3基同期運転することで、機敏なスライド動作が 可能となり、振り子モーション時の高生産性を実現する。また、スライド動作の応答性が高 いため、同社独自の多彩なスライドモーションを生かした高付加価値成形が行える。

(3)高剛性フレーム構造:安定した加工精度と金型長寿命化を実現 
 駆動部に「ダブルクランククロスシャフト機構」を、スライド摺動部に「8面ギブガイド構造」を採用したため、高い耐偏心荷重と耐集中荷重を両立する。

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※1 サイドオープニングはボルスター上面高さからの寸法。
※2 マシン高さは、ピット深さおよび防振装置の高さを含んでいる。
 

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