ダイジェット工業 「生産性改革を推進」

 ダイジェット工業(社長:生悦住歩氏)が、5月13日に2021年3月期の決算(連結)を発表した。

 同社グループは、新型コロナウイルスの感染拡大により、厳しい企業環境が続くなかで、
サマーキャンペーンやウインターキャンペーンを実施し、深穴加工用・多機能座ぐり加工用ソリッドドリル「タイラードリル3D/5Dタイプ」やDHIコーティングを施した高硬度材加工用ラジアスエンドミル「ハードIラジアス」、好評のマックスマスター「新高硬度材加工用インサート」など、新製品の拡販に努めるとともに、「INTERMOLDオンライン展示会」や「JIMTOF2020 Online」へ出展し、オンラインを活用したバーチャル型の展示会に参加し、新しい形での情報発信にも取り組んできた。

 その結果、連結売上高は前年同期比21.6%減の70億9千2百万円にとどまった。このうち国内販売は前年同期比28.7%減の37億3千7百万円となり、輸出は同11.9%減の33億5千4百万円となった。輸出の地域別では、北米向けが同14.0%減の7億4千万円、欧州向けが同8.0%減の9億3千6百万円、アジア向けが同12.5%減の16億4千万円、その他地域が同29.3%減の3千6百万円となり、輸出割合は、前年同期に比べ5.2ポイント増加の47.3%となった。
 
 品別連結売上高は、焼肌チップが前年同期比28.0%減の6億3千3百万円、切削工具は20.6%減の54億9千7百万円、耐摩耗工具29.6%減の8億6千7百万円となった。
 
 今後については、「新型コロナウイルス感染のワクチン接種による収束が期待されるが、引き続き事業活動への制限等の影響が懸念される。このような情勢下で同社グループは、オフィシャルサイト、SNS等のメディアや販売店網を通じた情報発信や戦略的な新規開拓による営業活動で得意商品の拡販に注力する。さらには、柔軟な勤務態勢による安定した生産活動のもと、データやデジタル技術を活用した製造工程の効率化やプロダクトライフサイクルに基づいた製品管理の合理化などにより、生産性改革を推進して、顧客の生産性向上ニーズに応えていく。」としている。

 通期の連結業績見通しとしては、売上高は92億円、営業利益3億万円、経常利益は3億円、当期純利益2億4千万円を見込んでいる。なお、次期の為替レートは、1米ドル105円、1ユーロ125円を想定している。


 

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