DMG森精機 回復基調!

 DMG森精機(社長:森 雅彦氏)が5月12日、2021年12月期第1四半期の連結決算を発表した。

 同社グループの第1四半期の業績は、売上収益811億22百万円(前年同期比7.0%減)、営業利益39億86百万円(前年同期比21.8%増)、税引前四半期利益31億34百万円(前年同期比148.5%増)、親会社の所有者に帰属する四半期利益18億12百万円(前年同期比1,306%増)となった。

 第1四半期の連結受注額は1,014億円(前年同期比29.5%増)と、期初想定の850億円を大幅に上回った。その結果、当四半期末の機械本体受注残高は、前年度末比280億円増の1,240億円となった。1台当たりの受注平均単価は、当期に入り、5軸加工機の需要増、大型自動化案件の増加およびデジタル化の価値提案の向上により、再び上昇基調を示した。

 地域別の機械受注金額は、中国が前年同期比3.4倍、欧州が同48%増と大きく回復したほか、日本が同14%増、中国を除くアジアが同14%増、米州が同9%増と、回復基調を確かなものとした。このような受注増から売上、利益計画も増額し、連結業績予想を上方修正している。

 今後においても、工作機械・独自領域・内製コンポーネント・周辺機器等のハードウエアおよびソフトウエアと、加工システムの構築・高効率な加工プロセスの提案・保守保全・ファイナンス等のサービスを組み合わせた最善の加工オートメーションを提供し、顧客の生産性向上に貢献することを目指すとしている。

 他方、同社は「有給休暇取得率が高い会社」で1位にランキングされ、本年1月発表の「DMG森精機 健康経営宣言」の健康施策に滑車をかけている。また、音楽分野にも関心を寄せ、一般財団法人森記念製造技術研究財団と株式会社NEXUSの出資により、音楽家の活躍の場を創出することを目的にJapan National Orchestra株式会社を設立した。奈良を拠点に発展的な活動を行い、文化芸術創造の地にするという。この分野でも注目が集まりそうだ。
 

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