ロボット工業会 ロボット統計受注・生産・出荷実績 2020年暦年まとまる

 日本ロボット工業会がこのほどまとめた「ロボット統計 受注・生産・出荷実績 2020年暦年」は、以下の通り。


■業況
2020年は、コロナ禍の影響等により年初より低調であったが、中国からの外需増が輸出市場を牽引し、年後半からは他地域、一部用途向けでも復調傾向が伺え、年間トータルとしては堅調さがみられた。会員と非会員を含めた年間受注額は対前年比5.8%増の8,588億円、生産額は同1.5%減の7,665億円。

受注・生産・出荷の各状況は以下の通り。

(1)受注
 ・受注台数:210,365(台)(前年比+4.3%)【2年ぶりの増加】
 ・受 注 額:8,588(億円)(同+5.8%)【2年ぶりの増加】

(2)生産
 ・生産台数:192,974(台)(前年比+0.1%)【2年ぶりの増加】
 ・生 産 額:7,665(億円)(同▲1.5%)【2年連続の減少】
(3)出荷
 ・総出荷台数:196,601(台)(前年比▲0.0%)【2年連続の減少】
 ・総出荷額  :7,813(億円)(同▲2.8%)【2年連続の減少】
  ―国内出荷台数:41,655(台)(同▲22.3%)【2年連続の減少】
  ―国内出荷額 :2,085(億円)(同▲18.1%)【2年連続の減少】
  ―輸出台数  :154,946(台)(同+8.3%)【3年ぶりの増加】
  ―輸出額   :5,728(億円)(同+4.3%)【2年ぶりの増加】

■国内出荷内訳
〈業種別〉電気機械製造業向け
 ・国内出荷台数:15,466(台)(前年比▲15.7%)【2年連続の減少】
 ・国内出荷額 :741(億円)(同▲19.8%)【2年連続の減少】
〈業種別〉自動車製造業向け
 ・国内出荷台数:12,226(台)(前年比▲30.1%)【2年連続の減少】
 ・国内出荷額 :597(億円)(同▲20.4%)【2年連続の減少】

■輸出内訳
〈用途別〉電子部品実装用
 ・輸出台数:14,468(台)(前年比+25.9%)【2年ぶりの増加】
 ・輸出額:2,164(億円)(同+13.7%)【2年ぶりの増加】
〈用途別〉溶接用
 ・輸出台数:27,000(台)(前年比+2.3%)【3年ぶりの増加】
 ・輸出額 :585(億円)(同▲4.5%)【3年連続の減少】

■2021年見通し
 地政学的理由や、半導体及び樹脂部品の不足といった懸念材料への留意を前提として、2021年は輸出市場を中心とした緩やかな景気回復とともに、従来からの底堅い自動化需要に加え、コロナ禍による感染防止対策上でのニーズなどの更なる需要が見込まれ、ロボット受注額は対前年比12.3%増の9,640億円、生産額は12.9%増の8,650億円と、それぞれ前年からの増加を期待している。
 

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