森記念製造技術研究財団とNEXUS出資により音楽家 反田恭平氏がJapan National Orchestra を設立
DMG 森精機の出捐により 2016 年に設立した森記念製造技術研究財団と NEXUS の出資により、音楽家の活躍の場を創出することを目的として、ピアニストの反田恭平氏がJapan National Orchestra を設立し、5月25日、オンラインで会見を開いた。
森記念製造技術研究財団は、工作機械に関連する技術の向上と革新を通じて、工作機械産業の発展や地球環境保全に貢献すること、および情操豊かな人材育成に必要な美しく、文化的な環境構築に貢献することを事業目的として設立された組織。NEXUSは反田氏が代表を務め、クラシック音楽を通して、多くの人、物との出会いや発見をすることにより、個々人の心の財産を増やし〝100年後の未来に向けて〟文化を発信し続け、音楽家が音楽家として生活ができる基盤を作ることを目的としている。
今後はDMG森精機の創業地である奈良を拠点に持続的かつ発展的な活動を行い、音楽家自らが活躍の場を創出する。また、志のある音楽家が安心して音楽を学び、音楽活動に専念できる環境を確保し、将来的なアカデミーの創設も目指している。
音楽家活躍の場の創出 ~奈良を新たな文化芸術創造の地へ~
反田氏は、「音楽に没頭して生活をし、音楽に人生を捧げたいという同志を集めた。2030年には人生最大の目標である学び舎を日本につくりたい。今後は、コンサートやCDの製作、オンラインサロンの開設などを柱として進めていく。」と説明した。
コンサートについても触れ、年に2回定期公演を実施し、この他に、ツアーも企画するとしている。また、「日本公演のみならず、海外公演を視野に入れていきたい。」と抱負を述べた。
また、本年7月には奈良と東京に定期公演を行う予定。また、ツアーに関しては、2022年に8公演が決まっている。
コンサートのもうひとつの柱として、リサイタルシリーズの開催を予定しており、「積極的に奈良県をはじめ、東京でもリサイタルを行いたい。」と反田氏。年度50公演を考えている。
会員制オンラインサロン「Solistiade(ソリスティアーデ)」を開設し、こちらはチケット予約・購入・販売のイープラスとともに運営をしていく。
DMG森精機の川島昭彦専務取締役は、会社設立の経緯について、「2018年に11月にDMG森精機のドイツ本社がある街Bielefeldにてコンサートがあり、そこで反田氏の素晴らしい演奏を聞くことができた。音楽家が自ら音楽家の友人たちを支え、心から音楽に没頭できるものを作りたいという高い志を知り、ぜひサポートをしたいと、3年越しで計画をした。DMG森精機の日本発祥の地は奈良ということもあり、かねてよりこの奈良の地を文化的なサポートを通じて、奈良から豊かな社会に貢献したいという思いもあった。今回、奈良に本拠をおいて、そして音楽家自ら音楽に没頭できる環境を提供しよう、そして会社にするということは未来永劫的に志をサポートしていこうという思いで本日の発表に至った。」と述べた。
同社では、「DMG 森精機の創業地である奈良を、クラシック音楽を通じて、新たな文化芸術創造の地とし、地域に貢献できればと考えている。」としている。
■Japan National Orchestra 株式会社概要
会 社 名: Japan National Orchestra 株式会社 (英語:Japan National Orchestra Co.,Ltd.)
本 社:奈良県奈良市
設 立: 2021 年 5 月 20 日
資 本 金: 1,000 万円
事業目的:反田恭平+ジャパンナショナルオーケストラの音楽活動
役 員: 川島 昭彦 代表取締役会長 反田 恭平 代表取締役社長
人員構成: 18 名(反田恭平、ジャパンナショナルオーケストラ所属ソリスト 17 名)
HP:https://www.jno2021.jp
〈Japan National Orchestra のめざすこと〉
1. 音楽家自らが株式会社を設立、活躍の場を創出し、持続的かつ発展的な活動を確実にする
2. 志のある音楽家が、安心して音楽を学び、音楽活動に専念できる環境の確保
3. 奈良を中心に地域社会に親しまれ、愛されるオーケストラを目指す
4. 2030 年にはアカデミー(音楽院)を創設
〈Japan National Orchestra の主な活動内容〉
1. 奈良・東京の定期公演を中心に、メンバー個々人のリサイタルシリーズ・全国ツアー実施
2. オーケストラ及び、各メンバーの音源制作及び配信
3. 音楽サロン「Solistiade(ソリスティアーデ)」の開設