「2021年度 DIAEDGE 特約店会」をオンラインで開催 三菱マテリアル

 三菱マテリアル 加工事業カンパニー(常務・カンパニープレジデント=田中徹也氏)が「2021年度 DIAEDGE 特約店会」をオンラインで開催し、リモートで特約店204者、代理店18者が参加した。

 田中常務から加工事業カンパニーの方針や現状について説明があった。それによると、三菱マテリアルが目指す姿である〝人と社会と地球のために〟の企業理念を掲げ、①豊かな社会の構築に貢献、②循環型社会の構築に貢献、③脱炭素社会の構築に貢献――するとした。これらを達成するために、事業ポートフォリオの最適化、事業強省力の徹底追求、新製品・新事業の創出の3点を全社方針として挙げた。

 また、2020年~2022年の3年間を〝22中経〟と称し、ターゲットの分野をIoT、AI、クリーンエネルギー、脱炭素化、次世代自動車などをあげ、加工事業においては、難削材加工をターゲットとして、超硬合金の改良やコーティング技術の改良に取り組むと説明した。加工事業カンパニーの経営方針について田中常務は、「顧客視点に立ったスピードと変革を常に求め、実現し続けることで、顧客より真のパートナーとして信頼を得る、活力溢れたワクワクする事業体となることを事業方針としている。」と述べた。

 加工事業カンパニーの長期目標として、戦略市場でトップ3サプライチャーになることを目指しているとした。長期戦略として、①クリーンなものづくりの推進、②先端技術を活用した高効率製品の提供、③高機能粉末事業の展開――を掲げ、〝22中経〟の具体的な施策については、超硬リサイクルの拡大と再生可能エネルギーの活用、高効率工具とデジタルソリューションの提供、スマートファクトリー化と物流供給の効率化、電池市場向け高機能粉末の拡大を施策として挙げた。新製品の案内とともにユーザーの加工事例が紹介された。

 続いて、2020年の年間表彰に移り、表彰プレゼンターの金子善昭営業本部長があいさつをした。この中で金子営業本部長は、世界の景気動向に触れ、「コロナからいち早く立ち直った中国経済は回復が進み、企業活動も堅調に進んでいます。米国についても新政権における財政出動による企業活動の再開や、個人消費が大きく伸びました。ロックダウン等で遅れを見せていたヨーロッパも4月以降は、次第にワクチン接種が進み、経済活動も急激に再開されていくのではないかと期待されています。」とし、一方、国内については、「残念ながらワクチン接種もなかなか進まないというような中で、世界から見ると少し遅れているのかなというのが正直なところですが、われわれ切削工具メーカーにおいて最大の需要先である自動車産業は昨年の4月、5月あたりを底として、急激に回復を遂げていますが、今年度は残念ながら、2019年度までに戻るのは難しい状況のようですが、かなりのところまでキャッチアップできるのではないかと期待されます。半導体不足等の懸念もありますが、自動車産業の回復が進んでいることは非常に心強い。」と景気回復への期待を滲ませた。

 受賞者を代表して時津達也 新栄商会社長のあいさつのあと、 木田喜久営業本部国内営業統括部部長が国内営業方針を述べ、その後、お楽しみ抽選を行い、会は終了した。
 

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