「時代の変化に即応できる工業会へ」日小工 賀詞交歓会を開催

日本小型工作機械工業会(会長=長瀬幸泰氏)は、1月20日、東京・八重洲富士屋ホテルで新年賀詞交歓会を開催した。

冒頭、長瀬会長が参会者にお礼の言葉を述べたあと、「今年から政治経済、自然現象におきましても混沌とした時期が続くのではないかと思います。先進国といわれる国々が様々な解決しなければならない課題を対処療法のみで根本治療を行わなかった。加えてIT革命による細分化、拡散化等々、並びに時間と距離、空間のクロスオーバー化が金融経済システムのコントロールをますます難しくしているように感じます。強いものはより強く、弱い者は大変な年になるかもしれません。あるいは強者と弱者が一瞬にして入れ替わることもあるかもしれません。なにが起きても驚かず、覚悟を決めていればいい、そんな風に思っています。本来の本質に戻り、粘り強く活動し続けること。チャンスはごろごろと転がっているようにも思います。当工業会は難しい時代の大きな変化の中にあって、会員企業の皆さまのお役に立ち続ける工業会として継続的な発展に向けて、“未来創生委員会”を昨年設置しました。時代の変化に即応できる工業会のための議論をし、新たなビジョンを創生すべく回を重ねてまいりました。今年は委員会としての最終的な仕上げを行って、本年6月の総会で全会員の皆さまにお分かりをさせていただきたいと考えています」とあいさつをした。

グローバルマーケットでチャレンジしていく

続いて来賓を代表して藤木俊光経済産業省製造産業局産業機械課長が、「昨年はいろんなことがありましたが、日本の産業界はどうにか乗り越えてやってこられました。これも皆様方、お一人お一人のお力が大きいのだと思っています。今年は東北地域においての復興がいよいよ本格化します。復興を新しい成長につなげていくために、必要なことをきっちりやっていく、そんな年にしたいと思っています。円高やユーロの格下げもありまして不安定感があるのは事実ですが、今年一年大きな波乱がなければいいなという期待を込めた観測を持っています。わが国産業界の実力を大いに発揮して発展する1年になるのではないかと思っています。そのためには、電力をはじめとしたエネルギーをしっかり確保すること。これは経済産業省に課せられた大きな仕事だと思っています。皆様方に、ご心配をおかけしないようにしっかりやっていきたい。もうひとつはグローバルマーケットの中で官民一体となってチャレンジしていく。特に新興国を中心に頑張っていく。TPPをはじめとする経済連携も取り組まさせていただき、官民一体となった海外への売り込みにもこれまで以上にしっかりと取り組んでいきます」とあいさつをした。

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