コマツ 自動走行ダンプトラック実現を目指し、米国アグ・ジャンクション社との共同実証実験を開始

 コマツは、このほど米国アグ・ジャンクション社と、建設現場向けに複数台のダンプトラックの自動走行を実現するための共同実証実験(PoC)を開始した。デジタルトランスフォーメーション・スマートコンストラクション(以下DXスマートコンストラクション)を活用し、現場で稼働するダンプトラック周囲の様々な作業工程の情報を組み合わせることで、状況に応じた柔軟な複数台のダンプトラックの自動走行を実現し、2022~2023年の日本市場導入を目指す。

 建設現場は、工事の進捗に伴い可変性が高く、土砂の積込場と排土場の位置やダンプトラックの走路が頻繁に変更するうえ、現場作業員の往来や機材の搬出入、他の建設機械などを避けて走行する必要がある。このような現場への自動走行ダンプトラック導入を実現するため、アグ・ジャンクション社の技術である障害物の検知と回避が実現可能な汎用自動化キットと、コマツが開発する自動化対応ダンプトラックを組み合わせるとともに、DXスマートコンストラクションの位置情報や施工計画にあわせた運行指示を行う技術を活用することで、さらに高度に周囲環境を認識および共有し、状況に応じた柔軟な車両制御により、建設現場の積込場と排土場を行き来する複数台のダンプトラックの自動走行を可能にする。また、最適な配車・走行ルートを制御することにより、燃費改善およびCO2削減が見込まれる。
 

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