タンガロイ 極小内径加工における切りくず問題を劇的に解消する内部給油クーラント対応の新スリーブを発売
タンガロイはこのほど、極小内径加工用超硬ソリッドバー「TinyMiniTurn(タイニー・ミニ・ターン)」シリーズ用内部給油クーラント対応スリーブに4つのクーラント供給口を拡充し、発売を開始した。
「TinyMiniTurn」は、溝入れ加工、ねじ切り加工などは最小加工径0.6mmから、極小内径加工にも対応できる超硬ソリッドバーシリーズ。通常専用スリーブに装着し使用するが、今回、内部給油クーラント対応スリーブに新たなラインアップを追加した。
①ねじ止め式新4つ穴スリーブ
スリーブの取付け穴の内側に4つのクーラント供給口(スリット)を設けており、この供給口より切削油が刃先近傍へ的確に供給される。従来の内部給油式では、超硬ソリッドバーが持つ供給口だけだったので、極小径工具の場合に切削油の吐出量が少なく、内部給油の効果が限定されていた。今回、新たに4つの供給口を設けた新スリーブは、従来よりも遥かに大量の切削油を的確に加工箇所へ供給可能。これによって、内径部からの切りくずの排出性が向上し、工具や被削材に切りくずが巻付くといったトラブルを軽減でき、超硬ソリッドバーの長寿命化や安定加工を実現、生産性向上に大きく貢献する。
②コレットチャックタイプスリーブ
従来のコレットチャックタイプスリーブは、シャンク径φ16mm、φ20mmのみを設定していたが、今回新たにφ12mm~φ25.4mmの間に計8種類のシャンク径をラインアップした。コレットチャックタイプスリーブは、専用スパナでキャップを操作するだけで超硬ソリッドバーの脱着が可能で、工具交換が非常に容易。また、ねじ止め式に比べ、ソリッドバーを把持している部分の面積が大きいため安定した刃先位置精度、繰返し精度が得られる。
発売済みの超硬ソリッドバーは内部給油にも対応しているので、刃先に直接切削油を供給でき、切りくずを効果的に排出できる。今回のシャンク径拡充によって、さまざまな機械への搭載が可能となり、幅広い顧客が活用できるようになった。
「TinyMiniTurn」の特長
(1)優れた刃立ち性
高い研削技術と平滑コーティングの組合せにより、非常に優れた刃立ち性を実現。これによって、極小内径加工においても、高精度、高品位加工が可能となり、同時に工具寿命の安定化にも貢献する。
(2)充実した品揃えで、多種多様な極小内径加工に対応
内径、倣い、面取り、ねじ切り、溝入れなど、146形番を用意。優れた形状設計と充実したアイテム設定で小物部品加工での高生産性を実現する。
■主な形番と標準価格
①ねじ止め式4穴スリーブタイプ
・JBBS16-4-L100C-4N:33,800円
・JBBS25-7-L100C-4N:38,900円
計17アイテム(いずれも税抜き価格)
②コレット止め式スリーブタイプ
・JBBSA19-4-L120C:27,700円
・JBBSA254-7-L120C:31,700円
計13アイテム(いずれも税抜き価格)