気をつけても流れ弾
コロナ禍が落ち着かないうえ、物騒な事件が多くなりました。小田急線の車両内ではいきなり男が若い女性を刺したり、白金高輪駅では硫酸ぶっかけ事件も起きました。こちらは顔見知りの犯行のようでしたが、そばにいた罪のない女性が巻き添えで怪我をしてしまいました。脚にやけどをしたようですが、痕が残ったらと思うとやりきれません。どうか恐ろしい事件の被害に遭われた方々の回復が進みますように。
鬱積した気持ちを抱えた人の怒りの矛先が見ず知らずの人に向けられた時の恐ろしさに震えます。気をつけようがありません。日本は他国に比べて治安の良さはピカイチでしたが最近はそうもいっていられなくなりました。
防ぎようがないといえば、先日、朝一で漢方を処方してもらうため定期的に通っている病院に行ったところ、某ビル20Fにある疾患別に診療を設けている予約制の病院にゲホゲホ咳をしながら、初老男性がズカズカと入ってきて大騒ぎをしている場に遭遇してしまいました。自分でも悪運が強いと常々思っているのですが、こういうヒキの強さもあるんですね(笑)
他の人が受け付けをしているのにもかかわらず、「誰か対応してくれ~」と言わんばかりに近くにいた職員を呼び、「ゲホゲホ・・1年前に●●先生に診て貰ったことがある。咳が出て、喉が痛くて水も飲めない。診察して欲しい。ゲホゲホゲホ」。周囲に人がいてもお構いなしです。
入り口にはデカデカと張り紙(←熱や咳、鼻水、喉の痛みのある方はご連絡くださいというアレ)を無視して入室し、切羽詰まった様子で訴える症状から、流行病の嫌な予感がします。こちらは7月中に基礎疾患持ち枠で2度のワクチン接種を終了しているとはいえ、ひゃ~~やめてぇえええええ!(←心の声) ツバメのような速さで部屋の隅っこまで逃げました。
受付の人は、取り乱すこともなく、「診察ができるかどうかは分かりません。少々お待ちください。」のようなことをおっしゃっていましたが、その後、彼がどうなったか分かりません。
予約もなしに予約制の専門外来に〝水も飲めない激しい喉の痛みと激しい咳〟の症状でやって来たことから、おそらく、どこも診察をしてくれないだろうから直接来た・・という理由があったのかもしれません。そう思うと不憫なのですが、激しく咳き込みながら20Fまでエレベータに乗ってきたのかと思うと、不安な気持ちになります。換気の悪い同じエレベータの中にいた方は、防ぎようがありません。
その後、自宅に到着したあと、早朝、お風呂に入ったにもかかわらず、もう一度、シャワーを浴びて髪の毛を洗い、化粧をとり、そして着ていた服を全部洗う羽目になりました。これで午前中は終了です。メイクをする時間もないほど身支度が間に合わなかったのですが、その後、オンライン会見だったので、いろんな意味で助かりました。
しかしながら、わたしが遭遇した初老男性も、通常ならば国民の義務のひとつである納税を実行していると思われます。国民の義務を果たしても、病気になったら診て貰えない世の中になったのかと思うと、それってどーなのよ? と正直思ってしまいます。
最近、救急車をよく見かけても、サイレンを鳴らしていないことが多いことに気付きました。あちらこちらに停車しているのをみて、憶測ですが病院の受付が困難な状態なのかと感じました。えらいこっちゃですよ、これは。ひょっとしたら、TVの情報番組で放送されているよりも現実はさらに厳しいものなのかもしれません。