アストロスケール デブリ除去技術実証衛星「ELSA-d」で模擬デブリの再捕獲に成功

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ELSA-dの運用構想(ミッションConOps)

 

 アストロスケールホールディングスがこのほど、日本時間8月26日深夜に行われたデブリ除去技術実証衛星「ELSAd(エルサディー、End-of-Life Services by Astroscale – demonstrationの略)」の実証において、捕獲機(サービサー)が磁石を活用した捕獲機構を用いて、模擬デブリ(クライアント)の捕獲に成功したと発表した。

 デブリ除去を含む軌道上サービスを提供する上での大きな課題は、対象となる物体の捕獲だが、今回の実証結果により、捕獲対象物体として運用を終了するなど機能停止した衛星を、サービサーが捕獲できることが証明された。捕獲機であるサービサーと捕獲対象であるクライアントは、打上げ・コミッショニング時にはロケット打上げ時の環境に耐えるために専用機構により固定されていた。実証開始に伴い、当該固定機構を解除、捕獲機構のみでクライアントと結合している状態とし、ELSA-dの特徴であるサービサー・クライアントが繰り返し行う捕獲・リリースの準備が整ったことを確認した。

 続いて、クライアントが初めてサービサーから切り離され、その後捕獲を実証しました。ELSA-dの衛星・地上システム・運用チームは、実証フェーズを通じて、 さまざまなランデブーセンサの動作確認、地上システムの動作、および運用手順の有効性を確認した。

 現在同社では次のフェーズである、サービサーの自律制御機能を用いた「非回転状態のクライアントの捕獲」に向けた準備を進めている。このフェーズでは、クライアントを分離したのち、搭載ソフトウェアによる高度自律航行機能を使用し、誘導・接近・捕獲の実証を行います。この実証は今後数カ月で実施完了予定であり、その後は「回転状態のクライアントの捕獲」、そして最終的には、意図的にサービサーがクライアントを見失った状況からの探索、接近、捕獲という「クライアントの診断・探索」フェーズへと進めていくとしている。
 

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