アマダプレスシステム 順送プレス加工自動化システム「ALFAS」販売開始

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 アマダプレスシステムが「iⅢ」制御を搭載したプレスマシンとレベラフィーダの操作画面・制御を一体化した順送プレス加工自動化システム「ALFAS」の販売を開始すると発表した。まず初めに9月から「SDE-1515iⅢ+ ALFAS-03KR」を発売する。

 「ALFAS」は、これまでそれぞれのマシンで個別に操作・制御していたものを、1つの操作盤に集約した。これにより運転、設定、段取りまでまとめて設定ができるようになり、作業性が向上した。加えて、製品ごとのプログラム番号による一連のデータ管理が可能になった。

 近年、プレス加工現場では少子高齢化に加え熟練技能者の引退などの人手不足を背景に、段取りや操作の簡易化・省力化に対するニーズが高まっている。「ALFAS」はこのような課題に対し、煩雑だった操作性の改善と、「iⅢ」制御の搭載による視認性・操作性の向上により、オペレーターによる段取り操作の簡易化や作業負担の削減、生産性の向上をサポートする。

「SDE-1515iⅢ+ ALFAS-03KR」の主な特長

(1)高速送りによる生産性の向上 
 従来の標準送り速度に加え、トップスピードの速度を上げた高速モードを新たに搭載した。板幅や板厚、降伏点応力が低い材料の場合、高速モードを選択することでトップスピードが約40%上がり、生産性が向上する。

(2)「送り装置タイミング設定※」による段取り操作の簡易化 (特許出願中) 
 従来、プレスマシンとレベラフィーダを連動させるためには、金型に合わせてプレスマシンのロータリーカムスイッチやポジションスイッチを手動で設定する必要があった。「ALFAS」は、試打ち時にプレスマシンの内蔵ロードモニターから検出された荷重波形により、金型の加工開始・終了位置を自動で検出できるため、パイロットピン高さやワーク高さの入力によりレベラフィーダのリリース、送りスタート、送り干渉のタイミングを自動で設定できる。

(3)品質向上と省力化を実現する「簡易アナログループ制御」搭載 
 従来、コイル材をプレスマシンに送る際、アンコイラの回転時に起動と停止を繰り返すため、コイル材が緩む「バラケ」が発生していた。本機に標準搭載した「簡易アナログループ制御」はアンコイラの巻き出し速度をラインスピードと等しくすることにより、自動運転中にアンコイラが停止することなく一定速で回り続け、安定した挙動となるためバラケを抑制する。これにより、ループ形成時の材料擦りキズを削減するとともに、コイル材の途中交換も容易になり、製品品質向上とオペレーターの負担軽減につながる。また、コイル外径の入力ミスでの巻き出し異常を防止するため、上下限の光電センサーによりシステムを停止する機能を備えている。

「SDE-1515iⅢ+ ALFAS-03KR」 システム仕様
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