アマダマシナリー 業界初! デジタルプロジェクターを搭載したデジタルプロファイル研削盤「DPG-150」を市場投入

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 アマダマシナリーが10月20日よりデジタルプロファイル研削盤「DPG-150」の販売を開始する。この製品は、熟練の技術を要するプロファイル研削加工をデジタル化により誰でも使いやす く進化させた画期的なマシン。

 プロファイル研削盤は、研削加工の中でも特に高い精度を要求される際に用いられるマシンで、精度計測や補正加工をすべて作業者の目による判断で行っている。同マシンは、特許出願済の独自の撮像技術を活用したデジタルプロジェクターを業界で初めて搭載した。

 業界初の汎用デジタル計測機能や自動計測・補正加工機能により、経験の浅い作業者でも高精度加工が可能となり、技能育成期間の大幅な短縮を見込める。また、ATC/AWC(自動工具交換・被加工物交換)ロボットを装着すれば作業者が不在の時でも連続自動 運転が可能となり、生産性が大幅に向上する。

 研削加工市場全体で高精度要求が高まる中で、 多くの顧客が作業者のスキル不足や技能継承に課題を抱えているが、これら課題の解決を、同マシンの工数削減・作業簡易化・自動化機能が支援する。また、現在活況である電気自動車 用車載電子部品・機構部品関連の顧客に対しては、生産性向上が見込める自動化仕様を提案していく。

 対象地域は日本・アジア・欧州・北米となる。現在プロファイル研削盤市場は日本・中国・韓国を中心に展開されているが、同マシンは欧州・北米・ASEANにも拡販する方針。少子高齢化と製造 業従事者の減少が加速する日本・欧州・北米に対しては自動化仕様を、技術者育成に力を注ぐ 中国・ASEANには、誰でも簡単に操作できるデジタル加工支援機能をアピールすることで、新たな市場を開拓する。

主な特長

(1)業界初 デジタルプロジェクターを搭載(特許出願済)
 従来光学式プロファイル研削盤は光学式投影機を搭載しており、被加工物に光を当ててその影をスクリーンに大きく投影することと、その投影像をルーペでさらに拡大することで、0.1㎛(マイクロメートル)単位の精密な研削加工を行ってきた。精度計測や補正加工はすべて作業者の目による判断で行わなければならず、熟練の技能を要していた。同マシンは業界初のデジタルプロジェクターと高倍ルーペを搭載。32インチ4Kモニターにより、被加工物とといしをよりはっきりと見ることができ、かつ視野範囲も大きく広がった。また、操作性も向上しスマートフォンのように操作できる。

(2)デジタル化で工数削減・品質向上・作業者の育成期間短縮
 ・自動計測・補正加工機能:独自の画像処理ソフトにより、自動で被加工物の形状を常時計測し完成形との誤差を表示する。また、誤差分の補正加工も自動で行う。一つの製品の加工において、作業者は初期段取りさえ行えば、あとの作業をマシンがすべて自動で行う。これにより、高精度加工の要であり作業時間の10~20%を占めていた計測作業に人手を要さなくなるうえ、作業者による品質ばらつきの抑制につながる。また、作業者育成に要する期間を大幅に短縮することができる。

 ・計測結果自動出力:従来は作業者の目で確認していた最終仕上げ精度を、同マシンは自動計測し結果の出力・フィードバックを行う。製品品質の信頼性とトレーサビリティの向上につながる。
 

 ・チャート紙不要:従来のプロファイル研削盤は、被加工物の完成形状を描いたチャート紙(専用シート)を投影スクリーン上に貼り付けて形状を確認していたが、同マシンでは自動計測機能によってチャート紙が不要となり、トータル作業時間が10%短縮、チャート紙の保管やチャート紙作成用設備の削減につながる。

(3)ATC/AWC(自動工具交換・被加工物交換)ロボットで生産性が大幅に向上
 ATC/AWCロボットを搭載した自動化仕様は、作業者不在時の連続自動運転が可能。ATCロボットにより、1つの製品に対して粗加工から仕上げ加工まで全自動運転が可能となり、AWCロボットにより複数製品の連続加工が実現する。夜間などオペレーター不在時の長時間自動運転が可能となり、生産性が向上する。

マシン仕様 

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