コマツ 国土交通省の宇宙無人建設革新技術開発の実施対象に選定

211220コマツ
デジタルツイン技術を活用した月面間接機械への適応(イメージ)

 コマツは、国土交通省が「宇宙開発利用加速化戦略プログラム」(スターダストプログラム)の一環として、本年7月決定した「宇宙無人建設革新技術開発推進事業」(国交省主担当、文科省連携)の公募に応募し、このほど「無人建設(自動化・遠隔化)に係る技術」の実施対象の一つとして、同社の「月面建設機械のデジタルツイン技術構築」が選定された。 今後は、省庁連携「無人建設革新技術開発推進協議会」の体制の下、個別の技術研究開発のひとつとして活動をすすめ、我が国が目指す建設事業の高度化の実現と、近い将来の月面等宇宙開発における建設活動に資する研究開発に貢献する。

 月面では現物へのアプローチが困難なため、現場環境や実機を精度良くサイバー空間に再現する「デジタルツイン技術」が非常に重要となる。今回の技術研究開発では、将来の月面建設機械の基盤技術である精度の高い「デジタルツイン技術」の構築可能性を検証するフィージビリティスタディ(実現可能性検証)を行う。具体的には、サイバー空間上に油圧ショベルを作成・動作させ、地球上の実機との挙動と比較することにより、シミュレータの精度を検証する。また、サイバー空間を月面環境に設定し、シミュレータ上の車体挙動を確認することにより、月面建設機械の課題を抽出する。
 

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