【令和4年 年頭所感】日本金型工業会/全日本機械工具商連合会

「出来ることを実行していく行動こそが未来につながる」
●日本金型工業会 会長 小出 悟

220101日本金型工業会小出会長 令和4年の新年を迎えるにあたり、会員の皆様をはじめ関連官公庁、関連団体の皆々様に謹んで新春のお喜びを申し上げます。

 昨年もコロナ禍での活動を余儀なくされた一年でしたが、一昨年の半信半疑での団体活動に比べれば、冷静に落ち着いた感覚でコロナ禍での活動を推し進めることが出来たと思っております。本年は希望としては対面での活動も慎重な中にも推し進め、リモートによる活動をさらに磨きをかけそれぞれの良さをより引き出すような活動にしていかなければと思っております。

 そこで心配なことは直近から近未来そして将来の経済環境がどのように変化していくのか、2年間にも及ぶコロナの影響が収束しそうなところに発表された新株オミクロン株の存在が、今後の社会経済にどのような更なる影響をもたらすのか、今までは考えなかったことや予想もしていない状況も引き起こされて来るでしょうし、そんな意味では大変な状況が私たちに忍び寄っていると言えるでしょう。

 だからこそネガティブにならずポジティブなものの見方をすることが必要であり、しっかりと地に足を付け考えて出来ることを一つ一つ実行していく行動こそが未来につながって行くものだと言えるのではないでしょうか。

 その行動をとることの一つの捉えどころがSDGsへの対応であり、すでに実践対応をされている企業様も沢山あることも承知しております。またカーボンニュートラル社会への移行に的確に反応することもその一つであり、このことは世界的にもまだ始まったばかりであり、しかし我々の環境をややもすれば一番変化させる取り組みになるのかもしれません。

 そしてもう一つがデジタル化を背景とし様々な場面がネットにつながり進められる社会の到来で、サイバーセキュリティーをはじめとし、顧客や自社の技術情報をいかに管理し守りながら有効に生かすかにあります。

 将来の成功の二文字はそれぞれの事柄に出来ることから積極的に行動するか否かにかかっているように思います。したがって今年は上記に掲げました事に関して会員の皆様に積極的に情報発信を行い、個社の環境を変えていくためのアイデアなどのご提供をしていきたいと考えておりますので、そのような意図をお考えいただき日本金型工業会の各種取り組みに積極的ご参加を頂けますよう改めましてお願い申し上げます。

 また、このような時代を強く生き抜いていくために改めて考え及ぶことが「人」に関わることで、乗り越えなければならない大きな問題であるということに気付かされます。人の雇用がままならない中、如何に少数でも精鋭なる部隊を整えるのかが社会にも組織にも必要なことであり、そのための努力と費やする時間は計り知れないものを感じますが、避けて通ることのできないものであることは間違えありませんので、当工業会でも進めてきた金型マスター認定制度と、各種の教育にかかわる取り組みを整理整頓し、さらに変化していく時代に要求される事柄を、タイムリーに連絡したり経験させたりすることをプラスさせていくことが出来ればと考えております。

 会員の皆様と共にお役に立てられる仕組みづくりを、トライ&エラーの繰り返しの中から整えて行くことが出来れば幸いに思いますので、いろいろなご提案を頂き皆様と協議のもと優先順位の高いものから順次進められればと思います。

 本年も世界は新種のコロナと闘いながら実体経済を推し進めることになるのでしょうが、会員企業の皆様のお力添えはもとより、関連官公庁、関連団体の皆様のご協力も得ながら、一般社団法人日本金型工業会は活動を着実に進めていく所存でおりますので、皆様のご理解ならびにご指導ご鞭撻のほどお願い申し上げ、年頭の挨拶とさせていただきます。

「地球温暖化への対策は急務」
●全日本機械工具商連合会 会長 坂井俊司

220101全機工連 新年、明けましておめでとうございます。

 新型コロナウイルスの影響から徐々に日本経済そして我々機械工具業界も抜け出してきました。まだまだ感染の再拡大のリスクもありますがコロナと共存しながらも経済活動が活発化して景況が回復することを期待します。

 さて、昨年10月にニュースダイジェスト社様主催でメカトロテックジャパン2021が開催されました。感染の収束がなかなか見えない中での開催準備にはご苦労もあったと思いますが、機械工具業界では2年近く本格的なリアルの展示会がなかったこともあり、コロナ前を彷彿させる大変盛況な展示会でありました。

 コロナ禍で営業もプレゼンテーションの方法もWEBを活用したスタイルが取り入れられてきましたが、やはり現物を見ての説明、顔を合わせての商談もやはり大切であると改めて認識させられたのではないでしょうか。

 このコロナ禍の中で機械工具業界にとって大きな課題は、カーボンニュートラルとそれに伴う自動車の電動化加速への対応であります。地球温暖化への対策は急務であり世界各国は勿論、あらゆる業界、企業も責任をもって対応していく必要があります。

 その中でも機械工具業界は自動車産業への依存度が高く、自動車の電動化の問題は元来よりその対応は検討していかなければなりません。そのためには、各組合の会社様においても将来に向けて新たな取り組みが必要ではないかと感じています。

 今現在の生産活動が活発な中で新たな取り組みを行うことは大変かもしれませんが、組合活動を通しての啓蒙活動や情報交換で何かきっかけができればと思います。

 最後になりましたが、会員各社、メーカー会員、賛助会員の皆様がウィズコロナ・アフターコロナの新しい時代に適応して、ますますご発展されることを祈念いたしまして、新年のご挨拶とさせていただきます。

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