【年頭所感】「体質強化さらに前進」ジェイテクト 取締役社長 佐藤和弘

220118ジェイテクト 新年明けましておめでとうございます。

 昨年においては、新型コロナウイルス感染症や半導体供給問題なども起こり、当社を取り巻く環境は先行き不透明であり、将来予測が困難なものでした。このような状況の中、全社一丸となっての体質強化の取り組みを行ったことにより、今期の通期業績予想では黒字を見込むことができました。

 コロナウイルスの脅威や半導体供給といった環境要因の変化だけでなく、脱炭素社会の実現、生産設備の自動化など、お客様そして社会のニーズは高度化、多様化しています。こうした状況において、旧態依然の体制を維持したままでは、持続的な成長の実現できないと考え、2021年をジェイテクトリボーン元年と位置付け様々な活動を行ってきました。

 具体的には、一昨年の本社機能移転に続く本店登録の愛知県刈谷市への移転。迅速な意思決定を行うために経営役員制の導入し、事業間の連携体制を築くことができました。

 こうして事業間の壁がなくなったこともあり、各事業の技術と経験を融合させたギヤビジネスを立ち上げることができ、ギヤサプライヤーでありギヤラインビルダーでもある市場でもOnly Oneの存在になることができました。

 また、アフターマーケット事業本部を立ち上げ、これまで軸受中心に行っていたアフターマーケット対応を、自動車部品やグループ会社の商品にも商材を広げました。アフターマーケット事業はその事業の採算性だけでなく、製品ライフサイクルを支える循環型社会に貢献することも期待しています。

 事業体制のリボーンに加えて、営業のリボーンも行い、これまでできていなかった、グループ各社の商材を幅広く扱う営業体制を築き、お客様への提案の幅を広げています。加えてグループ会社の統廃合も行い、ジェイテクトセールス、ジェイテクトファインテックといったグループ会社の統合なども行いました。

 さらには、DX推進室とカーボンニュートラル戦略室を新設し、これから解決すべき課題に対し、前向きに本気で取り組むために、ロードマップを描きあるべき姿に向けて活動をしています。

 これら数々の全社的な取り組みに加えて、各工場、事業場でジェイテクトの基本理念に基づいた「地球のため」「世の中のため」「お客様のため」に本気で考え抜かれ、情熱を持って取り組まれた数々のリボーンが全員参加で行われてきました。これらの絶え間ない改善の積み重ねによって、ジェイテクトは少しずつ生まれ変わり始めています。

 2022年も感染症再拡大や資材高騰などが懸念され、先行きが不透明です。しかしながら、全員参加で対話を積み重ね行ってきた、数々のリボーンがさらにレベルアップすることで、ジェイテクトの体質強化をさらに前進させていきます。

 2022年は、数々のリボーンの成果を出し、次の未来へ進みはじめたジェイテクトにご期待ください。

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