DMG MORI マグネスケール伊勢原事業所内に半導体レーザ工場を新設

220314DMG森精機
完成予想図

 

 DMG MORIとグループ会社のマグネスケールは、2023年6月の完成を目標として、マグネスケール神奈川県伊勢原事業所内に、計測用の半導体レーザの開発と生産を目的とした工場を新設する。

 マグネスケールは、ピコメートル・レベルの分解能を持つエンコーダであるレーザスケールおよび工作機械に搭載するマグネスケールをはじめとした計測機器の開発・製造・販売をしている。レーザスケールの主な市場である半導体製造・検査装置では、集積度アップのため、さらなる微細化や三次元化への重ね合わせ精度の必要性から、スケールの高精度要求が高まり、需要も年々拡大している。

 脱炭素社会に向けた発電タービンの高精度化にもレーザスケールが貢献しており、マグネスケールの計測機器に用いる半導体レーザの必要数量は2025年には年間10万個と予測していることを受け、需要が増加する将来に向けて、また高精度化の要求に応えるため、計測用半導体レーザの自社開発および内製化に踏み切ることを決定した。2024年の操業を目指し、伊勢原事業所内に半導体レーザの開発・試作・製造を行うための施設を建設する。

 また、マグネスケールでの計測用半導体レーザの開発・製造の知見を将来的にDMG MORIの金属積層造形機やレーザ加工機に搭載する加工用高出力半導体レーザの開発・製造に展開させることを検討している。


■新設工場の概要
 所在地    :神奈川県伊勢原市鈴川 株式会社マグネスケール 伊勢原事業所内
 建築面積    :450㎡
 延床面積    :918㎡
 操業開始    :2023年6月 建物完成、 2024年1月操業開始
 総投資額    :約30億円
 

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