ヤマザキマザック 2次元ファイバーレーザ加工機「OPTIPLEX 3015 NEO」新発売

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 ヤマザキマザックは、このほど生産性と環境性能を追求した2 次元ファイバーレーザ加工機「OPTIPLEX 3015 NEO」の販売を開始した。

 世界的に活況が続く半導体関連業界では、製造設備に使われる厚板部品の加工需要が近年増加しているうえ、建設機械や農業機械業界などでは中板部品加工のさらなる高速化が求められていることを受け、同社ではこうした市場の要請に応えるため、今回、中厚板の高速・高品質加工を可能にする「OPTIPLEX 3015 NEO」を開発した。

 通常、ファイバーレーザはレーザビームの焦点面積が炭酸ガスレーザと比較して小さいため、薄板の高速加工を得意としている。「OPTIPLEX 3015 NEO」は、ビーム径とビーム形状をコントロールする独自機能を搭載し、炭酸ガスレーザを上回る焦点面積を得ることを可能としている。この機能に加えて15kWの高出力発振器を搭載することで、中厚板の高速・高品質加工を実現している。

 また、「OPTIPLEX 3015 NEO」は新型CNC装置「MAZATROL SmoothLx」を搭載。「MAZATROL SmoothLx」は視認性の高いワイドスクリーンの採用により、直感操作を可能としている。また、操作盤上部のデュアルモニタ(オプション)は、生産支援ソフトや機内カメラ映像を表示することができ、段取り作業などの高効率化を支援する。

 同社は環境を重要な経営課題のひとつと位置付け、顧客の生産現場における脱炭素化に貢献する製品開発を進めている。「OPTIPLEX 3015 NEO」はファイバーレーザ発振器の特長である高いエネルギー変換効率により、同サイズの炭酸ガスレーザ加工機との比較において消費電力を6割削減している。

 同社では、「今後も製品の性能向上と環境負荷低減を追求し、持続可能なものづくりへ貢献していく」としている。

OPTIPLEX 3015 NEO の特長

(1)高速・高品質な切断
 ●切削速度の向上

 発振器側と機械側の両方でレーザビームを調整することにより、軟鋼の切断速度が最大76%向上。

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 ●最大加工板厚の向上
 軟鋼の加工板厚は、従来機では25mm までの切断限界が、32mm まで切断が可能になった。

 ●高品質な加工面品位
 鋭角・直角コーナーの高い加工品質を実現。
 〈例〉軟鋼25mm切断例

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 厚板加工時のベベル角(ベベル角=切断の際に切断面に発生する角度)が従来の5分の1となり、炭酸ガスレーザ以上の直角度を実現

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(2)新型CNC装置「MAZATROL SmoothLx」搭載
 ●ワイドスクリーンとフラットな画面デザインの採用

 新たに開発したCNC装置「MAZATROL SmoothLx」では、21.5インチのワイドスクリーンを採用。ネスティングされた板材全体を一目で確認可能。画面は非常停止やロータリースイッチ以外をすべてフラットにし、ピクトグラムを用いた直感的でわかりやすいパネルデザインになった。

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「MAZATROL SmoothLx」外観。上部画面はオプションのデュアルモニタ

 

 ●ワンタッチ操作とアシスト機能
 加工条件データベースなどの使用頻度の高い機能はワンタッチで呼び出し、操作時間を短縮。また、各種機能の操作手順はポップアップ表示されるため、対話形式での操作が可能。

 ●デュアルモニタを搭載(オプション)
 同社の生産支援ソフトである「Smooth Monitor AX」や機内カメラ、マニュアルなどの表示が可能。各種生産支援ソフトの使用、マニュアルや加工エリアを確認しながらの操作により、生産性向上を支援する。

〈OPTIPLEX 3015 NEO の環境対応〉

(1)消費電力の削減
 ファイバーレーザ発信器は従来比(炭酸ガスレーザ)と比べ消費電力を大幅に削減。

(2)ガス消費量の削減
新たに開発した加工技術により、切断時に使用する窒素ガスの消費量を大幅削減。従来機(ファイバーレーザ)と比較して最大85%削減。

主な仕様
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