サンドビック コロマント「令和4年度コロマント会総会」を開く

220329サンドビック山本社長

 サンドビック(社長=山本雅広氏)が、3月10日~11日(金)までの間、オンライン(オンデマンド)で「令和4年度コロマント会総会」を開催した。同社では戦略のひとつである〝デジタル戦略の推進〟を進めているが、本年は西・中・東日本地区に分けて配信した。
(取材は東日本地区)

 本年は役員改選年にあたり、東日本地区では会長に橋本商工の橋本豊重社長が選任された。橋本会長はあいさつの中で、「サンドビックはDXを推進しているが、営業担当者は皆様のすぐそばにいる。東日本コロマント会の拡販で、日本販売にプレゼンスを示し、大きい成果を皆様と分かち合いたい。」と協力を要請した。

 山本社長が日頃の感謝を述べたあと、「昨年サンドビックグループは、戦略のアップデートをした。」と話した。

 具体的なアップデートの内容は、①成長へのシフト、②持続可能へのシフト、③デジタル化へのシフト、④お客さまに一番に選ばれる企業へ、⑤速い経済環境の変化へ迅速に適応する、⑥選ばれる雇用主へーーーと6つのカテゴリーで構成されており、特に成長と持続可能へのシフトについて強調した。これによると、成長へのシフトについては、「既存事業において、戦略的に重要な産業セグメントや、用途向けにソリッド工具、自動車アルミ、デジタル製品などの強化製品や旋削分野などで新製品を投入し、新組織体制で集中的にマーケティングや営業活動を実行し、マーケットシェアを獲得しながら、超硬工具メーカーとして成長していく。」とし、「今後も積極的なM&A活動を実行していくとともに、さらに成長を加速していく。」と述べた。

 持続可能へのシフトについては、「持続可能なビジネスは、顧客、ビジネスパートナー、投資家、従業員、将来の従業員などにとって重要性が増し続けてる。サンドビック・コロマントでは、人・地球・収益のエリアにおいて、当社の価値を明確に示すことで差別化する絶好の機会と捉えている。安全で健康的な職場環境を維持し、顧客の生産性の向上ならびに事業の成長のために貢献していく。」とした。

 また、同社では社内改革を実行し、デジタル化を推進しているが、社内システムに新システムを導入し、これによりデータをもとに顧客に一貫したデジタルサービスを提供できる土台を構築している。山本社長は、「われわれのビジネス環境も日々変化している。グローバル企業である当社としては世界で培ってきた経験をもとに業界のイノベーションやデジタル化をリードし貢献できると考えている。」と意気込みを示した。

220329サンドビック2 武井篤史 カンパニーバイスプレジデント 東日本営業統括が営業戦略について説明をした。これによると、大きな柱として、①成長戦略、②新チャンネル戦略、③デジタル戦略を挙げた。「顧客の方針やニーズを把握し、これに基づいて価値を提供して戦略的に活動し、新特約店制度をベースに長期的なWin-Winの関係強化とサービスの提供により、一歩進んだチャンネルモデルの構築を目指しつつ、スマートフォンを使いこなすだけで、全ての営業マンがスペシャリストになるサービスを本格的に推進する。」と述べ、「機械加工の前後行程を含めたバリューチェーン全体での成長戦略を強化推進する。」と力強さを滲ませた。

 2021年優秀特約店が発表されたあと、「次世代アルミ加工への挑戦」をテーマに、加藤尚紀グローバルオートモーティブアルミニウムマネージャーが講演をした。

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