2022年1~3月期 マニピュレータ、ロボット統計 受注・生産・出荷実績まとまる 日本ロボット工業会
日本ロボット工業会がこのほどまとめた2022年1~3月期 マニピュレータ、ロボットの受注・生産・出荷実績は次のとおり。
■業況
2022年1~3月期は、受注額が対前年同期比4.3%の増加、生産額が4.2%の増加と、それぞれ前年同期を上回った。受注額、生産額はそれぞれ四半期では過去最高となった。
出荷実績をみると、国内向けは自動車製造業向け中心に依然として勢いは弱いものの、半導体用などの好調さが継続し、全体として回復傾向を示した。輸出は、欧米向けが伸長する一方で、これまで市場を強くけん引してきた中国向け中心に落ち着き、アジア向けは昨年より減少傾向となった。
各産業での需要回復・拡大は継続しているものの、今後の見通しには新型コロナウイルス感染症や地政学的リスクなどが及ぼす多面的な影響が不透明さを伴わせている。
1.受注
・受注台数:70,772(台)(前年同期比+5.8%)【6四半期連続の増加】
・受注額 :2,567(億円)(同+4.3%)【7四半期連続の増加】
2.生産
・生産台数:63,189(台)(前年同期比+7.0%)【6四半期連続の増加】
・生産額 :2,162(億円)(同+4.2%)【6四半期連続の増加】
3.出荷
・総出荷台数:63,886(台)(前年同期比+5.3%)【6四半期連続の増加】
・総出荷額 :2,199(億円)(同+2.6%)【6四半期連続の増加】
ー国内出荷台数:11,580(台)(同+13.8%)【4四半期連続の増加】
ー国内出荷額 : 548(億円)(同+8.9%)【4四半期連続の増加】
ー輸出台数 :52,306(台)(同+3.6%)【6四半期連続の増加】
ー輸出額 :1,651(億円)(同+0.7%)【6四半期連続の増加】
3.1 国内出荷内訳
〈電気機械製造業向け〉
・国内出荷台数:3,371(台)(前年同期比+11.5%)【5四半期連続の増加】
・国内出荷額 :152(億円)(同+14.2%)【4四半期連続の増加】
〈自動車製造業向け〉
・国内出荷台数:3,550(台)(前年同期比+2.1%)【3四半期連続の増加】
・国内出荷額 :163(億円)(同▲8.1%)【4四半期ぶりの減少】
3.2 輸出内訳
〈電子部品実装用〉
・輸出台数:3,662(台)(前年同期比▲27.6%)【2四半期連続の減少】
・輸出額 :588(億円)(同▲19.4%)【9四半期ぶりの減少】
〈溶接用〉
・輸出台数:11,388(台)(前年同期比+9.1%)【6四半期連続の増加】
・輸出額 :260(億円)(同+19.6%)【6四半期連続の増加】