令和4年春の褒章 ヤマザキマザック大口製作所 小幡氏が「黄綬褒章」を受章

220526マザック小幡氏
テーブル組立の様子

 

 ヤマザキマザック 大口製作所に勤務する小幡悟資氏が、令和4年春の褒章において「黄綬褒章」を受章した。

 「黄綬褒章」は農業、商業、工業等の業務に精励し、他の模範となるような技術や事績を有する個人に対して与えられる褒章。

 小幡氏は1979年の入社以来、工作機械の組立作業に40年以上にわたり従事。特に、工作機械の重要部品であるNCテーブルの組立において高度な技能を有し、品質向上と量産化に貢献したほか、技術指導においても社内の技能レベル向上に貢献したことなどが評価され今回の受章となった。

 ヤマザキマザックグループで「黄綬褒章」を受けた社員は、今回の受章で累計5名となった。

 同社では、今後も高度な技能を有する人材の育成に努め、高性能な工作機械の提供を通して世界のものづくりの発展に貢献していく方針。

功績・貢献の概要

■複合加工機の量産化に貢献
 複合加工機のNC テーブルは、ベアリングやシャフトなどの部品から構成されている。このうち、ベアリングとシャフトの精度出しには、熟練の技能と経験が必要だが、小幡氏はその組立手法を確立し、複合加工機の量産化に貢献した。

■大型複合加工機の高寿命化に寄与
 大型複合加工機では、最大重量7 トンの加工物をテーブルに載せて加工するため、駆動
部のギア(歯車)にズレがあると機械寿命に影響がある。このズレを最小化するには、精密な
作業が必要となる。小幡氏は、この作業においてズレのない駆動部を仕上げることができ、
工作機械の高寿命化に貢献した。

■若手技能者の指導育成に関する功績
 組立作業や機械調整における若手社員への教育を継続してきたことに加え、技能検定の指導員としても技能育成に携わり、5年間で32名の仕上げ技能士を育成した。

【主な表彰歴・取得検定】
 表 彰 歴 :卓越技能者 愛知県知事表彰/卓越した技能者表彰(現代の名工) 厚生労働大臣
 技能検定 :特級技能士(機械組立仕上げ作業)
 

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