岡本工作機械製作所「2021年度PSG会支部連絡会」を開催
岡本工作機械製作所(社長=石井常路氏)が、名古屋を皮切りに、「2021年度PSG会支部連絡会」を開いた。中部支部は4月18日メルパルク名古屋で、西部支部は19日新大阪江坂東急REIホテルで、東部支部は20日ベルサール東京日本橋でそれぞれ開催した。会場内はパーティションを設置するなどコロナウイルス感染予防対策がなされ、同社の現況報告のほか、「研削革命~超精密平面研削盤の活用について~」、「同~OKAMOTOの最先端成形研削技術~」、「同~研削加工におけるEVターゲット情報」がそれぞれ説明された。続いて毎度人気を博している伊藤 暁取締役技術開発本部長の特別講演もあり、盛り上がりをみせた。
顧客に寄り添い、高精度・高能率の研削盤やソリューションを提供
開会のあいさつを渡邊哲行常務が行った。この中で渡邊常務は、「コロナ禍の約2年間、社内会議、お客様の商談、展示会、様々な場面で仕事に変化があった。当初は慣れなかったWeb会議システムも今では皆様、使いこなしていることだと思う。展示会などもなかったことから新製品の説明もリアルでできずにいたが、今日の情報が皆様の販売のお役に立てればと考えている」と述べた。
続いて、江連武彦国内営業部長が、受注環境に触れ、特に半導体関連創造装置やEV関連が継続して受注を牽引するとの見通しから、「門形・超精密研削盤の受注獲得を目指すとともにSDGs関連を見据えた環境対応・省人化などの付加価値製品の提案を行っていく」と今後の見通し説明した。
石井社長が日頃の感謝を述べるととともに、「弊社は研削盤のリーディングカンパニーとして、お客様の効率化ニーズに応えるべく、効率と機能を兼ね備えた研削技術を追求し、全自動研削盤、超精密研削盤、複合研削盤、高能率加工が可能な研削技術を提供してきた。今後はAIやIoTを加味したさらに進化した新しい研削盤を提供できるようにしていく。当社は2016年より『Mission GX』、『SHINKA2022』と二つの中期経営計画を掲げてきたが、このほど終了した」と報告した。
また、「2022年4月より2025年3月を最終年度とした新中期経営計画に入る。市場はコロナ禍の関係で先行き不透明な問題もあるが、半導体製造装置、産業向けの投資など、日本を含め中国・米国の市場は3~5%ほど伸びると予測している。工作機械事業の中でも、国内は最も大切なセグメント。国内のお客様を満足させられる高精度、高能率の研削盤やソリューションを提供していく」と意気込みを示した。