日本ロボット工業会 マニピュレータ、ロボット統計 2021年暦年(会員+非会員) 受注・生産・出荷実績まとまる
日本ロボット工業会がまとめたマニピュレータ、ロボット統計 受注・生産・出荷実績2021年暦年(会員+非会員)は下記の通り。なお、サービスロボットは調査対象外としている。
■業況
2021年は、地政学的理由や部品不足といった懸念材料があったものの、引き続き中国からの需要が市場を牽引するとともに、欧米もコロナ前の水準に戻すなど、輸出市場を中心に好調さがみられた。また、コロナ禍による事業継続や非接触観点でのニーズが生じたことも追い風となり、全体として大幅なプラス成長となった。
会員と非会員を含めた年間受注額は対前年比25.6%増の1兆786億円、生産額は同22.5%増の9,391億円と、それぞれ過去最高となった。年間受注額は初の1兆円超えとなっている。
1.受注
・受注台数:299,035(台)(前年比+42.2%)【2年連続の増加】
・受注額 :10,786(億円)(同+25.6%)【2年連続の増加】
2.生産
・生産台数:256,783(台)(前年比+33.1%)【2年連続の増加】
・生産額 :9,391(億円)(同+22.5%)【3年ぶりの増加】
3.出荷
・総出荷台数:261,636(台)(前年比+33.1%)【3年ぶりの増加】
・総出荷額 :9,624(億円)(同+23.2%)【3年ぶりの増加】
ー国内出荷台数:49,950(台)(同+19.9%)【3年ぶりの増加】
ー国内出荷額 :2,231(億円)(同+7.0%)【3年ぶりの増加】
ー輸出台数 :211,686(台)(同+36.6%)【2年連続の増加】
ー輸出額 :7,393(億円)(同+29.1%)【2年連続の増加】
3.1国内出荷内訳
〈電気機械製造業向け〉
・国内出荷台数:18,737(台)(前年比+21.1%)【3年ぶりの増加】
・国内出荷額 :818(億円)(同+10.4%)【3年ぶりの増加】
〈自動車製造業向け〉
・国内出荷台数:13,515(台)(前年比+10.5%)【3年ぶりの増加】
・国内出荷額 :611(億円)(同+2.3%)【3年ぶりの増加】
3.2輸出内訳
〈電子部品実装用〉
・輸出台数:18,760(台)(前年比+29.7%)【2年連続の増加】
・輸出額 :2,795(億円)(同+29.1%)【2年連続の増加】
〈溶接用〉
・輸出台数:40,055(台)(前年比+48.4%)【2年連続の増加】
・輸出額 :827(億円)(同+41.4%)【4年ぶりの増加】
■2022年見通し
2022年は、先行きの不透明さが増す中、国内外での継続的な自動化需要の増加が期待できるほか、コロナ禍による感染防止対策上での新たなロボットニーズも生まれており、ロボット受注額は対前年比3.6%増の1兆1,170億円、生産額は4.0%増の9,770億円と、それぞれ前年からの増加を期待している。