DMG森精機 連結業績・配当上方修正!

 DMG森精機(社長:森 雅彦氏)は、このほど、2022年12月期第1四半期(1月~3月)の連結決算を発表した。

 当第1四半期連結業績は、売上収益1,073億円、営業利益95億円、税引前四半期利益89億円、親会社の所有者に帰属する四半期利益63億円となった。

 当第1四半期の連結受注は、当初計画の1,200億円を大きく上回り、前年同期比48%増の1,500億円となり、2018年1四半期のピーク受注を更新した。5軸加工機、複合加工機を中心に自動化、フルターンキー化の需要が加速し、また、グローバル企業からの大型プロジェクトが寄与した。特に、機械1台当たりの受注単価が47.2百万円(2021年平均:39.4百万円)へと上昇したことが受注額を大幅に押し上げた。

 地域別受注は全体的に増加し、日本が前年同期比82%増、米州が同81%増、欧州が同44%増、中国が同1%増、中国を除くアジアが同41%増となった。産業別でも全産業にわたって好調で、なかでも、宇宙、医療、EV、金型、脱炭素関連、半導体製造装置向けが牽引した。また、エネルギー関連、民間航空機向けの需要も増加に転じている。

 今後も、工程集約、自動化を中心とする工作機械の受注拡大が継続するものと思われ、2022年12月期の連結受注は期初計画の4,800億円に対し5,000億円を超えるものと見込んでいる。

 同社は、経営理念にも掲げているとおり、工作機械・独自領域・内製コンポーネント・周辺機器などのハードウエアおよびソフトウエアと、加工システムの構築・高効率な加工プロセスの提案・保守保全・ファイナンスなどのサービスを組み合わせた最善の加工オートメーションを提供し、顧客の生産性向上に貢献することを目指している。

 また、同社は、現在建設中の奈良商品開発センターが稼働を開始する本年7月1日に、本社を名古屋市から奈良市に移転する。移転と同時に、奈良市および東京・江東区潮見の両拠点を本社とする二本社制を導入。災害・疫病・サイバー攻撃等のリスクが増大するなか、緊急時においても基幹業務を迅速・適切に遂行することが可能となり、有事の際の事業継続体制を強化し、安定した販売サービスを提供する。

 なお、同社は2022年12月期の連結業績予想および配当予想の修正を行っている。売上収益の前回予想4,300億円を今回予想4,500億円に、営業利益は400億円を450億円に、親会社の所有者に帰属する当期利益は250億円を280億円に上方修正。また、年間配当予想についても60円から70円に増配修正した。
 

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