イスカルジャパン「ディーラー総会2022」を開催

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あいさつする岡田代表

 イスカルジャパン(代表=岡田一成氏)は、5月11日に全国の特約店を対象に「イスカル ディーラー総会2022」をオンラインで開催した。総会の後には元外務省高官、現DREAMS JAPAN LTD代表取締役社長の原田美智雄氏が「日本イスラエル関係の過去10年と将来」をテーマに、特別講演を行った。

 岡田代表は挨拶の後、今後のマーケティングおよび営業施策について説明した。「世界の金属加工を取り巻く環境は今後大きく変わり、混迷の時代が来る。しかしイスカル社の日本国内におけるエンドユーザー様への最新工具やそれに伴う各種サービスの供給コミットメントは今後も不変だ」と述べたあと、会社発表に移った。

 同社の売上実績の推移では2009年のリーマンショック以降、着実に成長していることが示された。また、2021年の年末時点でイスカルジャパンは、イスカルグローバルの中で第5位の位置付けであった(1位アメリカ、2位ドイツ、3位中国、4位イタリア)。2020年の夏以降、新型コロナウイルス拡大の影響もあったが、「2020年度の売上減が軽微で済んだことは不幸中の幸いである」との理解を示した。

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特別な販売パートナー制度が発足

 イスカル社は、開発力と技術力の優位性が認められた、世界2位のトップメーカーである。岡田代表は、「イスカル社は製品開発だけでなく、自動化への投資をいち早く進め、最先端の工場設備を有している。海外工場との連携を進め、サプライチェーンの安定を確立してきた。また、イスカル社の売上の約5%を必ず研究開発への投資としており、成長戦略の一部になっている」と強みを説明した。

 

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流通戦略部 但馬部長

 続いて流通戦略部 但馬達宏部長から、新制度についての発表があった。「ハイクラスなメーカーサービスを提供するため、既存の特約店制度に加えて特別な販売パートナー制度、『FCD(ファーストクラスディーラー)会』を設けることとした。FCD会は販売協力度の高さや、売上が多い販売店が対象であるが、数に限りはなく、門戸の開かれた組織である」と説明した。

 

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和氣 名古屋支店長

 営業部の和氣裕 名古屋支店長からは、FCD発足に伴い注力ポイントが示された。「イスカルの一貫した製品開発活動のポリシーは〝be the number one in the market〟。最新工具、高付加価値製品をいち早く示すことで、ユーザーの市場における有益性を高め、ともに勝ち残ることを目標にしている」としたうえで、ユーザーに向けた加工ソリューションの紹介を行った。

 同社は今後も効果や問題の見える化に注力し、工具のみならず付加価値のある提案営業で、金属加工業界に貢献する方針だ。
 

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