アマダマシナリー 鉄骨・鋼材加工向けファイバーレーザマシン「LC-VALSTER-9225AJ」販売開始

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 アマダマシナリーは、このほど鉄骨・鋼材加工用の高速ピアス加工と高品位切断加工を実現するファイバーレーザマシン「LC-VALSTER-9225AJ」の販売を開始した。このマシンは鋼材・鉄骨加工市場に向けて最大 2.5m×9.2mの板材の切断加工に対応したアマダグループ最大クラスのファイバーレーザマシン。

 同社は昨年11月、鋼材・鉄骨加工市場に向けて大板材や厚板材の加工に適したファイバーレーザマシン「LC-VALSTER-AJシリーズ」を発表、2022年4月より販売開始しているが、これまで同シリーズで加工できる最も大きな板材は、国内鉄骨・鋼材加工市場で比較的ニーズが高い 2.5m×6.2m だったが、今回で新たに2.5m×9.2mサイズの板材が加工可能なマシンをラインナップしたことになる。従来よりも大きな板材の加工が可能になったことにより、橋梁や大型建機、船舶等の大きな部品・カバーなどの加工において、より力を発揮できるようになった。

 「LC-VALSTER-9225AJ」は10kWの高出力発振器の搭載により高速・高品位加工を実現するとともに、アマダグループの最先端の加工支援技術やIoTを駆使した、誰にでも使いやすいマシン。中厚板の大板材を扱う鋼材加工の現場が抱える、少子高齢化等に伴う人手不足や短納期化、材料特性による加工マシンへの負担、粉塵環境の改善などの課題を解決する。

主な特長

(1)中厚板の大板切断向けに特化したファイバーレーザにより高速・高品位加工を実現 
 10kW の高出力発振器と「モードコンバーター」を組み合わせることで、高速ピアス加工と高品位加工を併せて実現する。大板材用のパレット上でも、俊敏に軸移動が行えるフライングオプティクス方式(光走査式)を採用することで加工時間を短縮し生産性の向上を実現した。

(2)フルパーテーションにより作業環境の改善、安全性の向上を実現
 加工マシン本体に保護を目的としたガードポストとロバストガードを装備することで、中厚板の作業環境に対応する。加工領域は、フルパーテーション構造を採用することで、粉塵の飛散を防止するとともに、エリア分割集塵により集塵効率を最大化、騒音低減にも効果があり、クリーンな作業環境を確保する。パーテーションは側面と天井が一体となったテレスコカバータイプを採用することで、本体側での作業性を大幅に向上した。また、外段取り化できる自動印字・マーキングは人為的なミスの軽減のみならず、作業者の安全性を飛躍的に高める。

(3)好評を博しているアマダグループ独自の制御技術と保守システムを搭載
 最新のNC装置「AMNC 3i Plus」を搭載し、さらなる安定加工を追求するための最先端の支援機能「LIS(レーザ・インテグレーションシステム)」により止めない加工を支援する。工数がかかる始業前点検の自動化や、加工不良による自動復旧を実現し、ダウンタイムゼロを目指す。これにより生産性が大幅に向上し、作業練度によるバラツキを低減する。また、アマダのIoT「V-factory」により、加工マシンの稼働・保守の状態をリアルタイムに見える化し、顧客のマシンとアマダグループをつなぐことでマシン稼働率の向上をサポートする。工場における課題の顕在化にもつながり、経営に役立つ。

■仕様
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 なお、現在、9月17日(土)まで毎週金曜日と土曜日の午前10:00~11:30、午後14:00~15:30までアマダ富士宮テクニカルセンターで実機見学会を開催している。出席希望者は、アマダマシナリー鋼材レーザ営業部(TEL:0463-96-3355)まで。
 

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